予防接種・乳児検診について

予防接種・乳児検診

VACCINE

予防接種の
ご案内

予防接種は、様々な感染症から子ども達を守る
極めて有効な手段です。

産まれたばかりの赤ちゃんは、お母さんから貰った免疫(移行抗体)を持っているため、風邪などの病気にはかかりにくいと言われています。
しかし、移行抗体は、お母さんが持っている(罹ったことのあるまたは、ワクチン接種した)病気の抗体だけで、全ての病気を網羅して予防することはできません。
しかも、移行抗体は生後6ヵ月くらいまでにはなくなってしまいます。
免疫力の未熟な赤ちゃんに効率よく免疫力をつけて、病気から守る効果的な手段が「予防接種」です。

「初めての予防接種」
...ドキドキですね。

  • こんな不安はありませんか?

    • 上の子の時とは、ワクチンの受け方がずいぶん変わっているみたい...
      2人目、3人目でもよくわからないわ~
    • いつ、どのタイミングで、何の予防接種を受ければよいのかわからない。
    • 生ワクチンと不活化ワクチンはどう違う?
    • 任意接種は受けるべき?
    • 沢山の種類のワクチンを何回もうけるのは大変そう...
    • 同時接種は大丈夫?
    • 副作用やアナフィラキシーは大丈夫?
    こんな不安はありませんか?

    などなど... いろいろな不安があるかと思います。

    当院では「生まれて初めての予防接種」に向けて、おひとりずつの不安を確認し、ご要望を聴きながら、小さな赤ちゃんのワクチンスケジュールをご提案しています。

    ワクチンデビューは生後2カ月のお誕生日がお薦めです。
    2カ月になる頃までにWebかお電話で来院予約をお取りください。Webで予約枠がいっぱいになっている場合が多いかもしれません。
    その場合は、お電話でご希望の日時の予約をお取りします。
    出産後1~2カ月は授乳・沐浴・オムツ交換や家事でバタバタと忙しく、アッというまに毎日が過ぎてしまうので、時間のあるプレママのうちに「ワクチンについて知っておきたい。」という方や「"小児科"ってどんな感じか見てみたい。」という方もお気軽にお電話で来院予約をお取りください。

  • 予防接種当日の流れ

    当日の朝は赤ちゃんの体調がいつもどうりか確認しましょう。
    起きたら早めに朝の体温を測っておきましょう。直前の体温が37.5度以上の時は接種ができません。体温が高い場合は、薄着にして再検してください。それでも高い場合は、クリニックにご連絡ください。診察が必要かもしれません。

    • 1歳までのワクチンは大腿部(太もも)に接種します。すぐに太もも部分が出やすい衣服を選びましょう。
    • お口から飲むロタワクチンの予定がある場合は、授乳は予約時間の30分くらい前までに済ませておきましょう。
    • 可能なら家を出る直前に検温をして問診票に記入しておくと、待ち時間が短縮します。(もちろん来院後、待合室での検温も可能です。)

    当日の持ち物

    • 母子手帳
    • 乳幼児医療証
    • 予防接種問診票(来院前に記入しておく)
    • 財布(現金やカード)
    • 健康保険証
    • 赤ちゃんの着替え、おむつ(おしりふき)、ミルク

    ※ 初めてのワクチン接種時に、パパママのスマホで写真撮影や動画撮影をご希望の方は、お気軽にスタッフにお申しつけください。

  • 接種後の流れ

    接種後は重大な副反応(アナフィラキシー)がおきないか院内で体調観察をおこないます。(15分)
    その後、院外に出てからも15分ほどはイオンタウン内(すぐにクリニックに戻れる場所)でお過ごしください。(副反応は接種後30分以内におきやすいため)その後帰宅となります。

  • 帰宅後の過ごし方

    赤ちゃんの体調が安定していれば、お風呂はいつもどうりOKです。
    お風呂では、接種した箇所を強くこすったりもんだり、あたため過ぎないよう長湯は避けてください。
    いちにちふつかは、発熱や蕁麻疹など、いつもよりも少しだけ体調の変化に注意してお世話をしてください。
    いつもと様子が違うことがあれば、看護師直通相談電話(080-4706-8755)にご相談ください。(診療時間内のみ)

  • 同時接種について

    同時接種について

    ワクチンの種類の増加により、ワクチン先進国と同様に日本でも同時接種が必要となりました。
    短期間で効率よく、多くの免疫を獲得するため、乳児期前半や1歳時には同時に4種類から5種類のワクチンを同時接種するスケジュールが推奨され、当院でも同時接種を積極的に開始しました。それまでは単独接種が基本であった日本で保護者の皆様の不安は強かったですが、実際開始してみると、ワクチン先進国同様、副反応が増えるわけでもなく短期間に著しい効果が確認でき、現在は当たり前の診療となっています。

  • 子宮頸がんワクチン
    (HPVワクチン)について

    年間約1万人が罹患し、約3000人が死亡する子宮頸がんに対するHPVワクチンが日本でも2013年4月から定期接種化されました。しかし、副反応に対するメディア報道以降、安全性について見直す動きとともに、同年6月には定期接種でありながら勧奨接種を中止する事態となりました。

    以後、日本での接種率は1%未満で推移し、日本における子宮頸がん患者は増加を続けています。一方でオーストラリア、デンマーク、アメリカなど接種を継続している国々では、ワクチン開始後、子宮頸がん患者数は明らかに減少し2050年頃には0になる推定です。

    2021年2月、日本でもようやく9価HPVワクチンが接種可能になり、子宮頸がん予防率も約70%から約90%に一層改善する見込みです。近年、国際的には「極めて安全で有効なワクチン」の評価を受け、次第に見直されつつありますが、当院でも従来通り接種を継続していきます。

CHECK UP

健診について

乳幼児健診の目的は、主に2つあります。

  • 01 乳幼児健診の目的01

    1つ目は、赤ちゃんが健康にすくすくと成長発達しているかの確認や、それまで見逃されてきた病気や障害がないかをチェックするためにおこないます。
    大きな病気の発見という視点だけでなく、日常の離乳食の進みぐあいや乳児鉄欠乏性貧血、スキンケア、事故予防、次回の予防接種などの細かなことまで網羅してチェックしてゆきます。
    もし何らかの異常や障害が見つかれば、早期治療や保健指導、悪化の予防など一人ひとりに合ったサポートを受けることができます。たとえば弱視のスクリーニングで異常が早期に判れば、眼科の専門医を紹介して適切なフォローが受けられるようにします。

  • 02 乳幼児健診の目的02

    2つ目は、赤ちゃんだけでなく家族(パパママ)が子育ての相談をしたり、必要な知識や助言をもらったりする場として活用するためです。「乳幼児健診」という名前がついていますが、実は問診票の項目には養育者(主に母親)の育児ストレスなど精神状態のチェック項目も含まれています。子育て中は、赤ちゃんの健康や成長発達がどうしても気がかりになりますね。特にはじめての子どもだと育児のやり方や方法が「これであっているのかな?」と戸惑うこともよくあります。健診は、医師や看護師に育児の悩みやストレスなどを相談するチャンスでもありますから、心配事があるときには遠慮なく相談し、有効活用してください。

当日は、健診の流れの中で赤ちゃんがぐずってどうしようもなくなったりバタバタとして、不安や疑問など、聞きたいことも聞きそびれるかもしれません。
前日までに、あらかじめ問診票を記入して、聞きたいことや相談したいことをメモ書きにしておくことをお勧めします。

乳幼児健診の
タイミング

公費(無料)で受けることのできる定期健診は4回ありますので、必ず受けましょう。

  • 「4か月健診」(集団検診)
  • 「乳児後期(9か月~1歳未満)健診」(個別健診Web予約)
  • 「1歳6か月健診」(集団検診)
  • 3歳6か月健診」(集団検診)

これ以外の健診は個別の任意健診となります。(有料)
6~7か月健診・1歳健診・2歳健診・3歳健診・4歳健診・入園前健診などです。
ミルクの飲み方や体重の増え方、発達障害などの不安が強い時には任意の健診をうまく利用してください
任意健診はいつでも受けることができます。受付の代表電話でご予約ください。

乳児後期(9か月~1歳未満)健診は
Web予約がご利用できます。

当日の持ち物

  • 母子手帳
  • 乳児健診問診票(来院前に記入しておく)
  • 健康保険証
  • 乳幼児医療
  • 診察券(持っていれば)
  • 財布(現金やカード)
  • 赤ちゃんの着替え、バスタオル(おくるみに使います)、おむつ(おしりふき)
  • ミルク(水分補給できるもの)

※ 乳児健診時に、パパママのスマホで写真撮影や動画撮影を
ご希望の方は、お気軽にスタッフにお申しつけください。

乳児後期健診当日の流れ

  • 01.

    問診票の確認

  • 02.

    身体計測(頭囲・胸囲・身長・体重)

  • 03.

    スポットビジョンスクリーナー(弱視スクリーニング)

  • 04.

    診察・相談
    聴診のあと、ハイハイやつかまり立ちのようす・ハンカチテスト・パラシュート反射など運動機能確認、股関節の動きの確認、停留睾丸の有無、皮膚の状態など

  • 05.

    看護師からのサポート、次回の予防接種の確認
    ※乳児健診当日に、予防接種を受けることもできます。

乳児後期健診当日の流れ

箕面市立病院小児科在任中の15年間、市の集団乳幼児健診や、開業医の乳児後期健診で
異常が疑われた乳幼児を対象にした精密二次健診を行なっていました。
箕面市の、この健診は自院を開院後も14年以上継続して現在も行なっています。

健診について

ほとんどの子供たちは、個人差・個性の問題で、真の問題を持つ乳幼児は少数でしたが、脳性麻痺や知的障害、精神疾患、小人症などの早期対策が必要な子供たちを診断してきました。

自院でも、公費で行なわれる乳児後期健診はもちろん、体重や身長、運動発達、表情、言葉など、お子さんの発達で気になることがあった時、月齢・年齢に関係なく受診いただければと思います。

当院では、月曜日の特殊外来を乳幼児健診の専用枠として設けています。
予めWebの健診予約ページから御予約ください。

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