
豊中市緑丘の小児科。予防接種、乳児健診等。
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新年、明けましておめでとうございます。
昨年は、年初より接種を開始した新しいワクチン(インフルエンザ桿菌b型ワクチン:ヒブワクチン)の供給の不確実さ(需要に供給が追いつかない)に右往左往し、5月以降は数十年に1回の新型インフルエンザ発生に翻弄された一年でした。特に、新型インフルエンザの流行は、行政も医療機関も全く予想しない時期・地域からの発生であったため、初期の検疫体制や一部の学校・企業の過剰対応など、今となれば、笑い話のような非合理的対策が採られてきました。
開業医でも、新型インフルエンザの患者発生数・ピーク時期や新型ワクチン供給・需要について全く予想が立たず、ストレスの多い年後半でした。
<小児科開業医の苦悩とジレンマ、そしてお詫び>(新型インフルエンザについて)
新型インフルエンザは、5月に関西から発生し、秋以降は幼稚園児から中学生を中心に大流行(パンデミック)し、12月までに5歳から14歳の幼児から中学生の約半数が罹患する事態となりました。患者さんの7割以上がこの年齢層に集中したため、9月中旬以降は、小児科クリニックは、多くの新型インフルエンザ、或いは新型インフルエンザを心配される患者様であふれました。その流行は、一部の予想(10月初めがピークでその後、終焉に向かう)を裏切り、ほぼ年末まで次第に年齢層を広げながら続きました。クリニックでは、一人でも多くの患者様を診ようと、スタッフとともに昼休みもほとんどとらず、夜遅くまで診察しましたが、あまりにも多くの受診予約があったため、仕方なく何日も予約システムを早期停止する事態となりました。(受診希望にもかかわらず予約を取れなかった皆様、申し訳ありませんでした。)
結果として、現時点では新型インフルエンザの重症者、死亡者は極めて少ないことが判明(現時点で、死亡率は約13万人に1人程度、入院率は約900人に1人程度)、特に日本は諸外国に比べて飛びぬけて良い結果となり、「世界一の保健医療システムの国」(WHOによる)を証明した形となりました。しかし、一部の患者様で、感染初日に急速に進行して一気に肺炎になる例や、抗インフルエンザ薬で一旦解熱したにもかかわらず、発症4日目ごろより発熱・咳が悪化し、やはり肺炎に進行して紹介入院を必要とした例が10例近くあり、必ずしも季節型インフルエンザとは同一でない印象を持ちました。年明けも、暫く流行が継続しそうですが、新型インフルエンザに罹患した場合、注意深い観察が必要だと思われました。
新型インフルエンザワクチンについて
新型インフルエンザワクチンは、10月下旬より配給が始まりましたが(流行の後ろを追いかけるように)、初期の供給本数があまりにも少ないこと、行政の優先接種対象者数の過小評価と一方的な前倒し報道、実際の接種は医療機関(ほとんどが開業医)に依存するにもかかわらず医療機関毎の供給本数・時期が直前まで連絡されないこと、原則予約接種を求められたこと等、多くの接種希望に到底対応できませんでした。また、優先接種基準に従い、当初はワクチンが納入するたびに、数日前から予約開始日時を公表して順次ウエブ予約を受け付ける方式で開始しましたが、予約システムの会社から一度にアクセスが殺到してシステムエラーを生じる可能性が大きいとの連絡を受け、抜き打ち的な予約開始掲示(HP,メール配信)に切り替えたため、予約を取れなかった患者様から多くのお叱りの連絡を受けました。前記の事情があるにせよ、全ての希望者に早急に接種できなかったことをお詫び申し上げます。
1月から、いよいよ中学生も接種対象者になりますが、受験生を中心に未罹患のお子さんは是非、接種を受けてください。少なくとも暫くは季節型インフルエンザを次第に交えながらも新型インフルエンザの流行は続くようです。(外国製のインフルエンザワクチンは高齢者を対象に接種が2月から開始されますが、当院で接種するワクチンは全て国産のワクチンです。)
<今年、始まること・・・新しいワクチンの開始、BCGの個別接種化など>
ヒトパピローマウイルスワクチン(子宮頸癌ワクチン)
インフルエンザの流行のどさくさの中、12月22日より子宮頸癌ワクチン(ヒトパピローマウイルスに対するワクチン)が開始されました。女性の癌の第2位で若年層に多い子宮頸癌は、全てがヒトパピローマウイルスの子宮頚部への感染が原因であると判明し、欧州を中心に接種が世界に広がりました。当ワクチンには約70%の発ガン抑制効果があるとされ、従来の子宮がん検診と組み合わせることで、将来、日本から子宮頸癌の撲滅が期待されています。11歳から14歳の女性を優先接種対象(臨床研究では45歳の女性まで有効性が報告されていますが)としますが、任意接種(全額自己負担)の上、3回の接種が必要(1回18000円程度?)なため、接種率が低くなることが危惧されます。発症によって失われる代償があまりにも大きい(母や妻を失う、患者様は多大な労苦を背負う)ため、公的補助など社会全体で接種率向上が求められるワクチンです。
肺炎球菌ワクチン
待ち焦がれたワクチンが、今年(4月ごろ)から、ついに導入されます。子どもの罹患する呼吸器感染症の原因菌として最も頻度が高く、肺炎、中耳炎、化膿性髄膜炎、敗血症の原因菌と有名で、発症するとインフルエンザ桿菌b型(ヒブ)感染症同様、急速に悪化し重篤な後遺症や急速な結果となる場合があります。また、抗生剤への耐性化が進み、小児で検出される肺炎球菌の半数近くが抗生剤に耐性化を示す(治療しても良くならない)点でも重要です。私たちが発熱患者さんを診た場合でも絶えず念頭に置いている細菌で、血液検査を施行したり、「念のため抗生剤」を処方する大きな動機になっています(これがまた、耐性菌を生み出す原因になっています)。
欧州の報告では、ヒブワクチンと肺炎球菌ワクチンを導入した国では、小児科救急における血液検査・抗生剤点滴・入院対応の頻度が、接種開始前に比べ1/5に激減し、小児科救急の疲弊改善、抗生剤使用量の激減(耐性菌の減少)、医療費の抑制に繋がっています。全ての子どもたちに接種できるよう、ヒブワクチンを含め、1日も早い定期接種化が望まれます。
BCGの個別接種化
今年の4月から、市が集団接種してきたBCGが個別接種(かかりつけ医で接種)に変更になります(吹田市などでは既に数年前から個別接種されていました)。
乳児期早期(3-6ヶ月)にBCGを接種する理由は、乳児が罹患すると結核性髄膜炎や粟粒結核といった重症結核感染症に進みやすいためです。大阪は日本でも有数の結核多発地域です。ぜひ、決まられた時期での接種をお願いします。
新年の最後に
インフルエンザ騒動のなかで、日本のワクチン接種の後進性に改めてスポット当たっています。医療費削減の話題も盛んに取り上げられていますが、現在の三種混合ワクチンにヒブ+肺炎球菌ワクチンを重ねることで、集団保育を受けている乳幼児を中心に、不要な感染症、不要な抗生剤投与、不要な救急受診が大幅に減らせる可能性があります。また、ヒトパピローマウイルスワクチンの女児全員への接種で、毎年4000人が死亡している子宮頸癌を著減できる可能性があります。子ども手当も大賛成ですが、子どもを安心して育てられる世の中に近づけるために、予防接種行政が大きく転換されること(定期接種化)を望む年初です。
| 2010年1月04日 |
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新型インフルエンザのマスコミ報道が減り、電車・バスに乗っている人もほとんどマスクをしなくなりました。新聞でも報道されていますように、大阪の北部地区の新型インフルエンザは、K高の学生とその家族に極めて限局して発生・流行したことが判明し、幸いにもそれ以外の発症者は数名で終結する様相です。症状も季節性インフルエンザに類似し、北米で多いとされた消化器症状(嘔吐、下痢など)も日本では少数だったようです。新型インフルエンザについては、他府県での新規発生も含め注意が必要ですが、暫く過剰な反応は必要なさそうです。
今回、初期には新型インフルエンザの日本での症状、流行のスピードが分からず、行政からもインフルエンザ陽性患者の全例報告・精査の指導を受け、当院でも疑い患者様の車内待機等、診療体制の変更を余儀なくされました。しかし、当院は勿論、豊能小児急病センターからの報告でも陽性患者は見つからず、先週の前記報道を踏まえ、「お知らせ」の通り28日から診療体制を通常の形に戻すことにしました。「油断せず、しかし臆病がらず」の方針で診療を続けます。
蛇足 1
日本脳炎 新ワクチンの開始について
6月2日より、供給が開始されます。従来のワクチンも十分に有効で安全だったと思いますが、やっと新ワクチンの接種が可能となります。検定の問題で、最初は供給量が少ないようですが、この1年間で400万本近くが製造予定で、待機されていたお子さんに順次接種が可能になると思います(ちなみに、日本脳炎ワクチンは定期接種ワクチンで無料ですが、7歳6カ月までに1期を終了(初年度に1-4週間隔で2回、1年後に1回の計3回接種する)する必要があります。
P.S. 初期供給量が予想以上に少ないようです。定期接種の期限が迫っている6歳以上のお子さんに優先して接種せざるをえなくなりました。6歳未満で希望される方は、予約を先にしていただき、納入が確定しだい連絡させていただきます。尚、クリニック近隣には養豚場がありませんので、中国、東南アジアへ渡航予定以外の方は、必ずしも急がれなくても安全と考えます(しかし、必ず接種必要なワクチンです)。
蛇足 2
第51回 日本小児神経学会(鳥取県米子市)に参加してきました。
(5月29日午後、30日を休診させて頂き申し訳ありません)
私の専門分野ですが、改めて医学の日進月歩を感じながら多くのことを勉強させて頂きました。トピックをいくつか紹介します(マニアックですが)。
1)新しい抗てんかん薬の有用性
国内では長く新しい抗てんかん薬は発売されませんでしたが、3年前から、ガバペン、トピナ、ラミクタールと立て続けに投薬可能となり、今年も新しい薬が発売予定です。今回は主として、トピナの使用経験についての報告が出されましたが、有効性・安全性について肯定的報告が多かったです。当院でも数名の患者様に使用させていただいていますが、比較的有用な薬の印象です。これから数年で、てんかん治療薬の選択順位が大きく変わる可能性を感じました。
2)注意欠陥多動症候群(ADHD)の薬物療法
アスペルガー症候群(高機能自閉症)とならび、軽度発達障害の代表疾患です。治療は、行動療法が主体ですが、メチルフェニデイト(速放型)というお薬が多動症状の抑制に有効でした。しかし、成人領域(精神科)で、不正使用が社会問題となり、2年前に発売禁止となりました。それに代わり一昨年の終わり、よりmild なメチルフェニデイト(徐放型)が発売になりましたが、使用について厚生労働省・製薬会社の厳しい管理下におかれたうえ、年齢制限(6-18歳のみ)、大きな錠剤のみという処方しにくい薬になりました。夏にアトモキセチンという新薬(注意力の維持に有効)も発売予定ですが、患者様はもちろん、ご家族、担任の先生の負担を少しでも減らせられるよう、安全で有効な薬の登場が待たれます。
3)溶連菌感染後の中枢神経合併症
現在も流行中ですが、溶連菌感染後に中枢神経障害が発症したとの報告(以前から報告されていますが)がありました。感染後の合併症としては、急性腎炎が頻度も多く有名ですが、脳炎様症状(認知障害、幻視、チック障害など)の合併例の報告が複数施設からありました。発症する頻度はわずかと思われますが、重大な合併症ですので患者家族の皆さんへの注意も必要かと思いました。

| 2009年6月02日 |
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とうとう箕面市・豊中市・吹田市でも新型インフルエンザの発症が確認されました。
新型インフルエンザといっても、今回のウイルスは弱毒性で、抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ)が効きます。 通常の季節性インフルエンザと同程度の軽症例が多いようです。
発熱のある患者様は、当院にお電話していただいてから来院をお願いします。
急な発熱があっても慌てず、半日程度はご自宅で様子を観てあげてください。
(もちろん、顔色が悪かったり、ぐったりして水分や食事が取れない場合は早めにご来院ください。)
当院では、38度以上の高熱が出て12時間以上経過している患者様で、 咳・鼻汁・頭痛・倦怠・下痢・嘔吐など のインフルエンザ様症状がある患者様には、できるだけ駐車場の 車内での待機 をお願い致します。
① あらかじめ電話で問診を行います。
② 必要時には、看護師がインフルエンザの検査のため、お車まで伺います。
③ 検査結果は15~20分後、お電話でお知らせします。
陰性の場合はクリニックに入室し診察を受けていただきます。
陽性の場合は、お車で待機して頂き、車内での診察になります。
現状では、インフルエンザの検査でA型(+)となれば、新型インフルエンザの疑いがあると考えます。
その後の事は、保健所や行政の指示を待ちます。
院内には、 ① 強力な空気清浄機の設置
② グレメリン(ウィルスの感染力をなくす空間除菌剤)の多数設置
③ マスクの無料配布
④ すべての方に、入退室時の手指消毒の徹底
⑤ 1~2時間毎に院内のアルコール清掃
など院内感染の防止に最大限の配慮を行っています。
皆様も、手洗い、マスク、うがいの励行、体調維持(充分な睡眠、栄養)など感染予防に努力下さい。
また、人ごみを避けて、不要、不急の外出を極力控えることも、有効な感染予防です。
状況の変化に応じて、診療体制を変更していくかもしれませんので、 時々ホームページをご確認下さい。
| 2009年5月17日 |
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年末に豊中市北部で、B型インフルエンザの大流行がありましたが、新年を迎え1月中旬からA型インフルエンザの大流行が始まりました。同時に、今年のインフルエンザA型の約4割を占めるとされるソ連型(6割は香港型)のうち97%タミフル耐性の報道がなされました。
当院では、従来、インフルエンザで治療を希望する(必要とされる)患者さまには、A型にタミフル(10歳以上はリレンザ吸入)、B型にリレンザ吸入の原則で治療してきましたが、現在のインフルエンザ迅速検査では、A型陽性でも香港型かソ連型かの判断がつかないため、今週から吸入が可能な患者さまにはリレンザを処方しています。大阪公衆衛生研究所など、公的機関からの大阪流行株の動向の報告が待たれますが、吸入が困難な幼児への治療に暫く苦労しそうです。(初期には、麻黄湯という漢方薬の大量投与も有効なようですが、苦いため服用に工夫が必要です。)
A型の流行は、始まったところのため少なくとも1か月は流行が持続すると思われますが、
1)人込みをさける、2)帰宅後は必ず手洗い、3)咳の出る時はマスク着用(咳エチケット)を厳守し、
睡眠や食事に注意して体力を維持してください。もし、不運にもインフルエンザに罹患した場合は、十分に安静をとって体力の回復を待って(発症後5日以上経過したうえで解熱後48時間以上たったことを確認)集団生活を再開してください。抗インフルエンザ薬(タミフル、リレンザ等)は有熱期間の短縮は確認されていますが、インフルエンザウイルスの排泄期間は短縮しないことが分かっていますので、患者さまが解熱しても上記期間は厳守してください。
なお、世界ではインフルエンザ(少なくとも、現在は弱毒型インフルエンザです)は高齢者や慢性疾患を有する人以外は、抗インフルエンザ薬を用いず安静にして治すのが主流です。近未来に危惧される高毒型インフルエンザの世界的大流行(パンデミック)に備え、タミフルなどの抗インフルエンザ薬の多用はせず、比較的病状の軽い方は安静のみで治療されることも大切だと思います。
蛇足
年末に、51歳にして初めてスキーをしました。恥ずかしいことですが、転倒して右胸にスキーの金具を当てて、現在も痛いです。生まれて初めてスキーをした娘たちが転倒もせず短期間で上達するのを見ると、「鉄は熱いうちに打て」を痛感させられました。100年に1度の不況に入ったと言われていますが、未来ある多くの子供たちの成育に波及しないことを祈る年初です。
| 2009年1月25日 |
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最高気温が35度に迫り、1年で最も暑い季節になりました。連日、熱中症で死亡したお年寄りや子供たちの報道が増えてきました。当クリニックへも、「高熱が出ているが、熱中症ではないか?」のお問い合わせが続いています。今回は、最悪死亡にもつながる熱中症について述べます。
<熱中症とは>
人間の体は、深部体温が37度前後になるように、様々な体温調節機構が働いています。
しかし、高温多湿の環境下では、体温を下げようとする機能を超えた熱負荷が体にかかり、恒常性が失われ、体温が上昇してしまいます。それにより数々の症状が出てくるのが熱中症です。
体温を下げようとする機構の代表的なものが、以下の2つです。
・ 輻射 (周囲の環境温度が深部体温より低いことを前提に周囲に熱を発散すること)による調節
機構で、約65%を占める
・ 蒸発 (汗や唾液が蒸発するときに気化熱を奪うことで熱を下げること)による調節機構で、
約30%を占める
両者で95%の体温下降を担うわけですが、気温が35度を超えると輻射は機能しなくなり、蒸発は、湿度が100%に近付くと殆ど働かなくなります。
よって、高温多湿の気候は、著しく体温調節能力を低下させます。 これらの機能が破たんすると、体温は1時間につき1.1度のペースで上昇すると言われ、熱中症が放置されると数時間で致死的な経過をとなる原因になっています。
<熱中症の症状、進行>
熱中症は、その重症度によって、概ね3段階に分けられます (以下の深部体温=直腸温です)
・軽症の段階(深部体温が38度以下)では、熱けいれん(手足がつっぱる、コブラがえり等)や熱失神(頭痛、めまい、一過性の意識障害等)を認め、安静・冷却・水分補給で速やかに改善します。
・中等症の段階(深部体温が40度以下)になると、熱疲労とされる状態に進み、全身倦怠感、嘔気、頭痛、脱水、低血圧を呈し、医療機関への受診が必要になります。
・重症の段階(深部体温41度以上)になると、熱射病とされる状態で、脳が障害され、意識障害、痙攣、昏睡状態となります。高次救急医療機関での治療が必要で、死亡率が10-70%に及びます。
<予防、対処>
出来るだけ高温・多湿下での運動・外出は避けます。
運動部などで、仕方なく長時間運動する場合は、定期的に日陰での休息、水分補給を続け、上記症状がみられれば、速やかに 安静、冷却(首・わき・太ももの付け根などの太い血管)、水分補給(塩分、糖分を含め)を行います。
それでも改善しない場合は、医療機関を受診し、診察・検査を受ける必要があります。
熱疲労までの段階で治療を開始すれば、数時間の治療で回復することが多く、逆にこの段階で、数時間の治療の遅れが重大な結果につながることを留意すべきです。
熱中症の恐怖は、車の中でも存在します。真夏の締め切った車中では、15分で60度まで気温が上昇します。
「短時間だから良いだろう」と子供を置いて車を離れると、戻った時、子供は熱射病で、その日のうちに死亡した例が数多くあります。 
これから、旅行、海水浴、帰省など仕方なく高温多湿に長時間曝される機会が増えます。
幼少な子供は、水分を自分で補給したり、倦怠感の意思表示ができません。大人では想像出来ない過酷な環境になっていることがあります。くれぐれもご注意ください。
蛇足ですが・・・
7月22日(火)は、院内改装のため臨時休診させていただきました。院内掲示・ホームペ
ージで相当早くから告示してきましたが、予約システムの停止を忘れていて、約10分間
稼働してしまいました。多大なご迷惑をおかけし、本当に申し訳ありませんでした。
尚、今後の休診予定は、現時点で8月14日・15日・16日、8月30日です。
| 2008年7月27日 |
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4月以降、季節外れのロタウイルス腸炎、10年ぶりの百日咳の大流行が終息に向かいつつあります。今は 溶連菌感染症と夏かぜウイルスの流行(手足口病、ヘルパンギーナ)が続いています。 また、高温多湿の季節にピークを迎える細菌性食中毒の子供たちが増えつつあります。 今回は、主として生ものの摂食で罹患する細菌性食中毒についてご紹介します。
食中毒について
食中毒は、主として食物や水分に含まれる細菌やウイルスによって引き起こされる腸炎(嘔吐、下痢、腹痛、発熱‥などの症状)の総称です。
細菌性食中毒は、主としてキャンピロバクター(鶏肉の刺身、生レバーなど)、サルモネラ菌(生卵、生肉など)、腸管出血性病原性大腸菌0-157(生レバー、ユッケなどの生肉に多い)、腸炎ビブリオ菌(魚介類)、ウエルシュ菌(魚介類、肉類、カレーの作りおきなど)などの細菌で発症します。
平成8年、堺市の学童における腸管出血性大腸菌 O-157による集団発生が有名ですが、堺市以外のO-157の報告例でも半分以上が9歳以下の発症でした。このことからも、家族で同じ細菌汚染食品を摂食しても、子供は大人に比べて遙かに発症しやすいことが分かります。
この季節(出来れば冬も)、9歳以下の子どもには、生ものの摂食は避ける(特に生レバー、生卵、生肉)のが親の責任かと考えます。
予防について
食中毒は、病原菌に汚染された食物(水)を摂取しないことにつきます。
① 新鮮な食材を使う
② 菌を増やさない(冷蔵庫は過信しない)
③ 殺菌
が3大原則です。
家庭では、食材の厳選、十分な加熱、まな板・包丁の殺菌消毒し、手洗いを心がけることが大切です。また、外食する場合も、生食は避け、信頼のおける店を利用することが大切です。 ![]()
蛇足ですが・・・
回転寿司が大流行ですが、最高気温が26度を超えると生ものの寿司は取らないという感染症専門家の知人がいます。発展途上国で大量に養殖された魚を冷凍して輸入・解凍するシステムが問題と考えているようです。我が家も月に1回は利用しますが、出来るだけ火の通ったものを摂るようにしています。
| 2008年6月25日 |
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こんにちは
新学期が始まりましたね。
子供たちは環境(生活)の変化に少しずつ馴染んできた頃でしょうか? 
今年は、3月の中頃から季節外れ?の“ロタウィルス”による感染症が流行っています。
いつもは、インフルエンザが流行る12月~3月頃の寒~い寒い真冬に流行するウィルスなのですが…
なぜか今年は暖かくなった4月に入っても感染の勢いは衰えていないようです。
ロタウィルス感染による胃腸炎は、発展途上国では乳幼児死亡の主な原因の1つと言われています。
生後6ヶ月から2歳くらいまでが、好発年齢とされていますが…
今年のロタウィルスのタイプは、5~6歳の年長児にも多いことが特徴的です。
症状
潜伏期は1~3日で、症状は、米のとぎ汁のような白色下痢便が特徴的(白い便の色がコレラに似ていることから以前は小児仮性コレラとも呼ばれていました。)ですが、初期症状で嘔吐と発熱を伴います。
白色下痢が始まる前に、この症状で来院される方もたくさんいらっしゃいますので、当院では早期に確定診断をして、重症化を防ぎ、二次感染の拡大を防ぐよう努めています。
ロタウィルスの迅速検査です。上の紫ラインはこの検査が正常に終了したことを示すコントロールラインです。下のラインが出るとロタウィルスに感染していることを示します。陰性の場合は下のラインは出現しません。
治療 & ホームケア
現在、このウィルスに効果のある抗ウィルス剤はありません。
嘔吐や下痢により、急激に水分や電解質を失いますので、特に乳幼児では脱水症状に気をつける必要があります。(尿の量、回数が少なくなる。ぐったりして自分から遊ばない。唇が乾燥して切れる。眼がくぼんだような表情になる等の脱水の兆候に気をつけましょう。)
ホームケアとしては、市販のイオン飲料やOS-1などの経口補水液で水分、糖分、ナトリウム(塩分)を少しずつ摂取し、脱水の予防をするようにしますが、飲んでも吐いてしまい、脱水症状が悪化するようであれば、点滴をする必要があります。
下痢止めは、病気の回復を遅らせることがあるので、通常は使用しません。
そのため下痢が続くので、おしりがただれてしまうこともあります。おしり拭きでゴシゴシこすると、てきめんに悪化しますので、ぬるま湯で洗うようにします。悪化する前におむつかぶれ用の軟膏を肛門周囲を中心に広く厚めに塗っておくと、下痢便が直接皮膚に当たらず、ただれを予防、軽減できます。
感染予防
ロタウィルスは感染力が非常に強く、10個以下のウィルスでも感染が起こると言われています。
感染経路は、便の中のウィルスが手などによって運ばれて、なんらかの形で他の人の口に入って感染します。
二次感染の予防のためには、石鹸でよく手を洗う習慣を付けることが大切です。
自分のトイレの後、子供のトイレを手伝った後、オムツ替えの後、調理、配膳、食事、おやつの前等…
とにかく、こまめに手洗いをしましょう。 また、手洗いの後に同じタオルを何度も使うことも、あまりよくありません。一度タオルにウィルスが付いてしまうと、今度はいくら手洗いをしても、タオルが感染源となってしまうからです。
消毒の方法は、市販の塩素系漂白剤(通常は5%~10%次亜塩素酸ナトリウム)なら50倍から100倍に薄めて使用します。(たとえば、原液10ミリリットルを1リットルの水で薄める。)
トイレのドアノブや、ペーパーの周囲、手すり等の拭きとり消毒も効果があります。
調理器具、おもちゃ、衣類、タオル等は熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効です。
海外では、ロタウィルスの経口ワクチンがありますが、ワクチン途上国の日本ではその認可は当分先のことのようです… (2008.04.17投稿)
以下 2009.4.20 更新
下痢の時の食品
下痢がひどい時は、栄養のことはあまり気にしないでお腹を安静にすることが大切です。下痢で水分や電解質が奪われますので、脱水症にならない為に、水分と電解質を少しずつ頻回に補給するのがコツです。
たとえば
野菜スープ
アクの少ない野菜(じゃがいも、にんじん、白菜、大根)などを適当な大きさに切り、昆布だしやかつおだし、味噌汁、薄いコンソメなどでコトコト煮る。これだけでOKです。
便が水のようであれば、上澄みスープだけ飲みます。少し形のある便なら、こして具も食べます。
にんじんスープ(便をかためてくれます)
にんじん500gに食塩小さじ 2分の1 ( 約 3 g ) 、水適量で2時間くらい煮て裏ごしにかけて、水を加えて1リットルにします。(圧力鍋を使うと10分ほどでできます。)
| 2008年4月17日 |
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花粉症の季節がいよいよ始まります。大阪では、スギ花粉の飛散開始が1月末、大量飛散が2月中旬頃と予想されています。花粉症は、以前は子どもには稀とされていましたが、毎年、増加傾向、低年齢化が進んでいます。小学生の10-15%が花粉症との報告もあり、幼稚園児にも花粉症は珍しくない病気となりました。中等症以上の花粉症(1日に6回以上鼻水をかむのが目安)の子供では、学習効率が50%以上低下し、睡眠障害が40%以上に認められるとされています。
1)生活上の予防(アレルゲンの回避)
地域の花粉情報を参考にしながら、出来るだけ花粉を回避する必要があります。飛散の多い時期は、可能な範囲で屋外活動を自制させ(学校では難しいですが)、マスク・メガネ・帽子を使用し、帰宅したら洗顔(眼)、うがい、鼻水をかませるなどの習慣が必要です。また、子供の布団、洗濯物は外に干さないなどの配慮も必要です。
2)アレルギー性鼻炎の薬物療法
軽症なら抗ヒスタミン薬の長期服用、中等症以上は鼻噴霧用ステロイドを併用投与します。抗ヒスタミン剤は、以前に比べ眠気の出ないもの、1日1回の服用で良い薬がでてきて長期服用しやすくなりました。鼻噴霧用ステロイドは、効果がでるのに2-3日かかり、使用後に鼻がムズムズしますが、鼻炎への効果はより大きいようです(風呂上がりなど、鼻閉が改善している時に噴霧するのが大切です)。日本では、ステロイド剤に対する抵抗が大きいですが、後述するステロイド点眼薬に比べ副作用は軽微のようです。いずれを使用(または併用)するにしても、本格的に飛散する前に治療を開始するのが、症状は最小化するコツです。
3)アレルギー性結膜炎の薬物療法
抗アレルギー点眼薬を飛散開始前から開始します(通常1日4回点眼)。点眼薬には、抗ヒスタミン作用のないもの(ケミカルメディエーター遊離抑制薬)が6種類、抗ヒスタミン作用のあるもの(ヒスタミン受容体拮抗薬)が3種類ありますが、効果は同等で即効性は後者が勝ります。大量飛散期には症状が悪化した場合は、両者を併用します。ステロイド点眼薬は、効果が強いですが、緑内障などの副作用が短期で出現することがあり、長期に使用する場合は、眼科医の管理のもと(眼圧測定が必要)で治療を受けることをお勧めします。
4)治療期間
原因となる花粉の飛散時期に合わせて治療を継続します。各花粉の飛散時期は、スギが2月から4月、ヒノキ4月から5月、カモガヤ(イネ科)5月から6月、ブタクサ8月から10月です(ハウスダストが原因の場合、通年型のアレルギー性鼻炎を呈します)。ステロイド点眼薬以外は、長期使用による副作用は、ほぼ心配ないと考えます。
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蛇足ですが・・・・
1月12日と13日にNHKで放送された、「高病原性インフルエンザのパンデミック」のドラマ・特集をご覧になったでしょうか? 近い将来に訪れるとされる、インフルエンザ・パンデミック時の被害予想・パニックがドラマでは比較的忠実に描かれ(死亡者数64万人は過少と思いますが)、翌日の特集では、世界各国で進む対策(タミフルの備蓄、早急のワクチン供給体制の構築)と日本の対策遅れが対比して報道されていました。人類が初めて経験する高病原性インフルエンザウイルスの大流行に私たちはどう対処するのか、各々の家庭で国に頼らない準備が必要かも知れません。
| 2008年1月24日 |
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インフルエンザの流行が始まりました。
24日(月)に豊中市休日診療所(上野坂)の救急当番をしていましたが、受診患者の半数以上がインフルエンザ陽性(検査した方の80%以上)でした。つい先日までは、嘔吐下痢のウイルス性腸炎とRSウイルスによる気管支炎が主役でしたが、一気にインフルエンザが増えてきました。幸い、一昨日から冬休みに入り、年内の幼稚園・小学校での流行拡大は少ないでしょうが、久しぶりのAソ連型の流行で、正月明けから大きな流行が危惧されます。
インフルエンザを予防するためには、ワクチン接種(以前のキッズ通信を見て下さい)、外出後の手洗い・うがいを励行する、そして不要な人ごみへの外出は避ける(外出する場合はマスクをする)などでしょうが、罹患した場合の治療について、今回は述べます。
現在、国内でインフルエンザに有効と認められている薬剤は、タミフル、リレンザ(吸入薬)、麻黄湯(漢方薬)です。当院では、インフルエンザ迅速検査が陽性に出た時点で、ご家族に投薬治療の希望がある場合(発症後48時間以内)に、以下の原則で治療を行います。
1) 1歳未満の乳児には、麻黄湯で治療します。
2) 1歳以上10歳未満では、上記の3種類のいずれかを使用しますが、6歳未満にリレンザを処方する場合は、吸入器を貸し出しします(台数には限りがありますが)。
3) 10歳以上20歳未満には、タミフルは処方しません。
4) B型インフルエンザには、リレンザを優先して処方します。
尚、上記治療にて、有熱期間はA型インフルエンザで1日から1日半短縮されますが、感染期間(周囲に伝染させる期間)は短縮しません。登校・登園の再開には、少なくとも発症から5日以上、あるいは解熱から2日以上を目途にして下さい。また、リレンザや麻黄湯がタミフルに比べ安全である証拠はありません(日本での投与経験が少ないため)。逆に、昨年、タミフルが原因と報道された異常行動は、インフルエン脳症や高熱せん妄(原因に関係なく、高熱時に異常な言動をする)時の症状にも似ていますので、タミフル服用の患者さんを含め、最初の48時間は、注意深い観察が必要です。
蛇足ですが・・・
欧米では、インフルエンザは抗インフルエンザ薬を使用せず、在宅安静で治すのが基本のようです。日本人の考え方とは相容れないかもしれませんが、老人や基礎疾患のある方以外は、必ずしも抗インフルエンザ薬治療に固執すべきではないという医師も増えてきています。来るべき高病原性インフルエンザの世界的大流行も見据えた、抗インフルエンザ薬の適正使用の検討が、そろそろ必要なのかもしれません。
| 2007年12月25日 |
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寒い季節を迎え、例年同様、嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)のお子さんの来院が増えています。
突然、何回も嘔吐し、ぐったりする様子に、ご家族も心配されることと思います。
原因のウイルスには、昨年、大流行したノロウイルスも少し混じっているようです。
今回は、お子さんが嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)に罹った時の対応について、述べさせていただきます。
嘔吐下痢症に罹った場合、お薬ですぐに良くすることは出来ません。しかし、幸いなことに、嘔吐症状はほぼ12時間以内に自然に治まります。嘔吐物も、もともと胃の中にあった食物、水分、胃液などで、嘔吐のみで脱水になることは稀なようです(点滴が必要なことも稀なようです)。
初期の激しいおう吐時期を過ぎれば、少量ずつなら水分を受けつけますので、口から水分を補給してください。与えるものは、薬局などで手に入る経口補水剤(OS-1、アクアライトなど)が理想的ですが、飲まない場合は、塩分と糖分が適度に混ざった飲料で結構です (例 : 砂糖40g+食塩3g+湯ざまし1L+レモンやグレープフルーツ果汁を搾る)。 なお、ジュースや白湯、ポカリスエットなどは塩分の量が少ないため、それだけを与え続けると却って脱水状態を悪化することがありますので注意してください。
乳児の場合、ミルク、母乳を与えて結構ですが、最初は1回に与える量を少なくして何度も与えてください。ミルクを薄める必要はありません。食事も少量から、嘔吐がなければ徐々に増量してください。食べ物は、特に制限が必要ないというのが近年の通説ですが、最初は炭水化物(米、うどん、食パン、バナナなど)が無難な印象です。
嘔吐が治まり、下痢のみが数日持続しますが、口からの水分補給を通常通り行いながら、いつもの食事、母乳、ミルクを制限せずに与えてください。長期の食事制限は、腸の粘膜を委縮させ、かえって下痢を長引かせるようです。
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嘔吐下痢症だけではなく、冬の感染症が増えてきています。
次回は、流行の兆しのあるインフルエンザについてお伝えする予定です。
| 2007年12月05日 |
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こんにちは ![]()
運動会シーズンもやっと終わり、すっかり涼しくなりました。
疲れていた子供たちにも、元気が戻ってきたころでしょうか?
でもでも… この時期は、夏場とっても元気だったぜんそくの子供たちにとっては、要注意です。
「あれっ? 風邪気味かな?」っと思ったら2~3日後にはゼイゼイ、ゼロゼロのお咳が始まり夜も眠れない… なんてことになりやすいのです。
普段から喘息発作を起こしやすい体質の子供たちは、この時期特に風邪の予防をしてあげて下さい。
具体的には、まず石鹸と流水での充分な手洗い習慣をつけてあげること。
それと、口腔内を清潔に保つよう歯磨きとうがいの習慣を再確認してあげてください。
あと、他にも“疲れをためない”とか“睡眠とバランスのよい食事”を心がけるとか、いろいろありますが、まずは手洗いをしっかりすることで、かなり風邪をひくリスクを減らせるはずです。
“手洗い”なんてあたりまえのことですが、そのあたりまえを習慣付けるのはなかなか根気のいることなのです。1歳をすぎて、“たっち”がしっかりできる頃になれば、遊びながら楽しく手洗いを教えてあげてくださいね。
喘息の他に、今シーズンは“仮性クループ”で来院される子供たちが多くさんいらっしゃいました。
どうも、クループ症状を起こすウィルス感染が流行っているようです。
はじめてクループの咳を聞いたお父さんお母さんたちは、「なんか、すっごいヘンな咳なんです~ ゴンゴン! ケンケン!なんです!」と、とっても驚いて心配して来院されます。
クループは、ウィルスや細菌による感染が原因です。
それにより、喉頭(のどの奥の気管の入り口あたり)が炎症のために腫れてしまい、息が吸い込みづらくなります。はじめは、コンコンという普通の咳ですが、しだいに声がかすれて犬の遠吠えのようなケンケンという、いかにものどの痛そうな咳になります。こんなときは、熱がなくて元気に遊んでいても早めに受診してくださいね。
乳幼児はもともと喉頭の広さが数ミリしかありませんので、ここが腫れると咳が出るだけでなく、息を吸うときにヒーヒーゼイゼイという音がすることもあります。これは呼吸困難の前ぶれです。寝るまえまでさほどひどくなかった咳が、夜中に急に悪化し呼吸困難をおこすこともあるので、乳幼児の場合は特に夜も油断せずしっかりと様子をみてあげてください。呼吸する時に肋骨のあたりがペコペコとへこんだり、口唇の色が白や紫になるようであれば、急いで受診してください。この場合は救急車を呼んでもかまわないと思います。
なんて、ちょこっとおどかしてしまったかもしれませんが…
よくある仮性クループはウィルス感染によるものですので、特効薬はありません。
対症療法とホームケアが大切です。
対症療法としては
① 喉の腫れをとるのに有効なボスミン(エピネフィリン)の吸入をします。ただし、効果は一時的です。
数時間のうちにまた症状が悪化すると予測される場合は、吸入器を貸し出してお家で吸入療法を
して頂くこともあります。
② 喉の炎症を押さえ込むためにステロイドホルモンを内服することもあります。
ステロイドといっても短期(たったの2日)ですので、副作用の心配もほとんどありませんし、なんと
いってもその効果の方が大きいのでおすすめです。
③ クループの症状の他に発熱が持続する場合は細菌感染の疑いもありますので、その場合は採血
をして、必要なら抗生物質を内服することもあります。
ホームケアとしては
① 室内の加湿 : 加湿器の活用 やかん等で湯気をたてる 濡れたバスタオルや洗濯物を室
内に干すなど、いろんな手をつかってみてください。咳き込みがひどい時に湯気をいっぱいたたせ
た浴室で10分ほど過ごすと、少し良くなったというのを聞いたこともあります。
② 水分の補給 : 温かい飲み物をほんの少しずつ何度も飲ませましょう。決して冷たいものをがぶ
飲みさせないでくださいね。吐いてしまいますので。
③ 食事 : 本人の欲しがるものをあげてください。特に制限はありません。(食べすぎない程度に)
④ 入浴 : 37.5℃以上熱のある時や息苦しい時以外はかまいません。
咳き込みがはじまったら、赤ちゃんの場合、寝かせているよりも立て抱きでやさしく抱き上げてください。その方が呼吸が楽になりますし、赤ちゃんも安心します。
幼児でも、寝かせる時には背中にクッションをあてて上半身を高くしてあげると寝やすいようです。
わが家の娘も、幼稚園のころまでよくクループになりました。そういう体質ってあるのでしょうか?
年長さんの頃には、自分から「お母さん、吸入する~!」って言ってくることもありました。
そんな娘も小学校に入学してからは、クループになることもなくなり吸入器ともすっかりご無沙汰しています。「子供は成長とともに強くなるんだな~」 って実感する今日この頃です。
藤川
院内のハロウィンの飾り
壁のお花は《きんぽうげ》の やまだ あゆみ 先生の作品です。
と~っても素敵ですね~! 次回のクリスマスアレンジも楽しみです! HPやブログも書かれていますので、みなさん一度おじゃましてみてください。http://blog.zaq.ne.jp/kinpougeflowerlesson/



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いよいよ10月22日(月)からインフルエンザワクチンの接種が始まります。
夕方5時からは、夜診の患者さんの診察がありますので、みなさんできるだけお時間に遅れないようにお越しください。 ご協力お願いします。 
| 2007年10月18日 |
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最近、クリニックや街中でも、太った子供が多いことに気づきます。文部科学省の報告でも、最近20年間に、肥満児の子供(6歳から14歳)の比率が1.4倍(子供の10.7%)に増加しているようです。
巷では、成人のメタボリックシンドロームが話題ですが、学童期(小学生)の肥満児は、高率に成人の肥満に移行し、生活習慣病などの健康被害を引き起こすことが知られています。小学生の肥満児が30歳台から40歳台になった時に、心臓血管系の病気に罹患する確率が約10倍になるとの報告もあり、小児期からの肥満予防は極めて大切です。
子供の肥満の基準は、(測定体重-標準体重)/標準体重×100%=肥満度 で算出しますが、幼児で15%以上、学童で20%以上が肥満児と考えられます。標準体重は身長から割り出しますが、肥満度20%は、男児で身長120cmで約26Kg、身長130cmで約31Kg に当たります。一度、自分のお子さんの身長・体重を確認してみて下さい。
子供の肥満対策については、良くない生活習慣の改善(家族全体にとっても)が大切です。
食事は、魚と食物繊維を多く摂って塩分を少なめにして、テレビを消して・家族そろって・よく噛んで食べることが摂取カロリーを減らすコツです。おやつも時間と量を決めて、だらだら食べさせないことが重要です。体重は、減らすことを目標にせず、増やさないよう心がける(身長が伸びることで肥満度は改善する)だけで十分のようです。運動は、テニス、水泳、サッカーなど技術を習得すると、長期間喜んでできるスポーツが肥満対策に有効なようです。
子供の肥満は親の責任と言い切る報告もあります。家族全体の健康のためにも、家庭の生活習慣を改めて見直してみることも必要です。
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外来で、百日咳のお子さんが何人か来られています。熱はないが長期に咳が続く場合、嘔吐するほどの咳き込みがある場合など、考慮すべきと考えます。お盆休みで、子供には楽しくもハードな毎日が続くと思いますが、体調にはお気を付けください。
| 2007年8月08日 |
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こんにちは、看護師の藤川です![]()
梅雨でお天気が不安定なこともあるのでしょうか?
ここ数日は、発熱にともなってのどが真っ赤に腫れたり、口の中にプツプツができてご飯がたべずらいという症状で来院される子供さんが多くさんいらっしゃいました。
おそらく夏風邪のウィルス感染だと思います。夏風邪の代表的なのが「ヘルパンギーナ」「手足口病」「プール熱」です。このうちヘルパンギーナとプール熱は高い熱が出ますが、手足口病はほとんど熱がないことが多く、気付かずに急性期が終わっていることもあるようです。この他にも、名まえは付いていませんが熱だけの夏風邪や発疹のできる夏風邪など・・・ たくさんの種類のウィルスがあります。残念ながら、これらの夏風邪に直接効果のあるお薬はありません。 対症療法で経過をみていくしかないのですが、高熱が長びく時には、採血をしてウィルス感染の他に別の感染が重なって起こっていないか確認します。また、高熱や咳き込みで水分や食事がとれなくて脱水になった時には点滴が必要な場合もあります。また、まれに脳や脊髄にウィルスが入り、髄膜炎をひきおこすこともありますので注意が必要です。
《ホームケア》
のどの痛みが強い時は・・・あっさりとした物で、のどごしの良いものを摂らせてください。食事が摂れなくても、水分は十分に摂らせてください。麦茶やイオン飲料で結構です。
発熱が続いている時は・・・できれば熱さましを使い過ぎないようにして下さい。高熱の時は入浴を控えてください。少々の熱があっても、本人に活気があれば、この時期は汗を流す程度の入浴はかまいません。
ほとんどの夏風邪はこの程度のホームケアで自然に治りますが、高熱が3日以上続いたり、水分がまったく摂れなかったり、活気がなくぐったりしている時は、早めに受診してください。
お母さんが心配で不安な時は、遠慮なくお電話で相談してくださいね。
今日は院長の誕生日です!またおおだいにのったようです・・・
キタヨ(((o ´| キタヨ((o ´○| キチャッタヨー(((o ´○_`o| って・・・
| 2007年7月09日 |
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