
豊中市緑丘の小児科。予防接種、乳児健診等。
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8月ですね! すっかり更新が遅くなってしまいました。
夏休み真っ只中 子どもたちはルンルンですね。
お母さんたちは・・・げっそり?なんてことはありませんか? この夏大流行の「手足口病」もやっと落ち着き、患者様の数も減りはじめ、ホッとしています。
例年、春から夏にかけて患者様の数が減るのですが、今年は全く減らず、真冬なみの混雑日が続いていました・・・ そのあいだに、いろいろときっず通信の“ ネタ ”をため込んでしまいました。
今回はそのネタを大放出です。
後半には、今年の誕生日の様子や研修医の武鑓先生の画像も満載です。さいごまで楽しんで読んで下さいね。
<ポリオ生ワクチン→ 不活化ポリオワクチンについて>
昭和30年代に、ポリオウイルスによる小児麻痺が猛威をふるいました。政府は、当時のソ連からポリオ生ワクチンを緊急輸入し、乳児全員へ接種したことで、流行は急速に沈静化しました。 以後ポリオ生ワクチンは定期接種化され、最近30年間、野性株ポリオの国内患者はなくなりました。
しかし逆に、ポリオ生ワクチン(弱毒化ポリオウイルス)によるポリオの発症(30万に1人から200万人に1人)が注目され、すでに世界の殆どの国で導入されている不活化ポリオワクチンへの変更の必要性が、国内のマスメディアで何度も報道されました。
それにともない、皆様からの質問(接種要望も)も増えてきました。ただ、不活化ワクチンは現時点で国の認可を受けていないため、接種にはいくつかのハードルがあります。
① 私費で4回の接種が必要
(高額の自己負担と他のワクチンスケジュールとのかねあいや、同時接種の問題)
② 副反応出現時の国の保証がない
③ 免疫の維持期間が生ワクチンに比べ短い
などの問題点もあり、当院では不活化ポリオワクチン開始の準備を進めながら国の対応をみてきました。そして、最近になって、本年度内での不活化ポリオの単独ワクチンの認可と、来年度から3種混合ワクチンに不活化ポリオワクチンを添加した4種混合ワクチンの定期接種導入の情報があり、私費での不活化ワクチンの開始を見合わせています。不活化ポリオの単独ワクチンが定期接種になるかは現時点でまだ不確定ですが、今秋にも政府により上記決定がなされるものと考えています。
<子宮頚がんワクチンについて>
子宮頚がんの全てが、ヒトパピローマウイルスの持続感染で発症することが判明し、初めての癌予防ワクチンが作られました。日本でも今年から公費補助で接種可能になりました。しかし、先行開始した自治体で1-2月に接種希望者が殺到し、国内のワクチンストックが枯渇し、4月開始の自治体(豊中、箕面市等)は、暫く接種できない時期が続きました。その後、7月20日に厚労省からワクチンの確保ができ接種再開可の通達がなされ、当院でも連日多くの中学生および高校1年生の接種を行っています。今回の公費補助の予算有効期限が来年3月末までですが、恐らく来年4月以降も継続可能になると考えています。しかし、「こども手当」が廃止されるなど、政冶が不安定な時期でもありますし、高校1年生の方に限っては、念のため今年の9月末までに第1回目の接種をしておいた方がいいかもしれません。
<今年のインフルエンザワクチンについて>
8月1日にインフルエンザワクチンの接種量の変更が発表されました。従来の小児接種量が諸外国に比べ少ないため、抗体の上昇が不十分と指摘されていましたが、今年からやっと専門家の意見が取り入れられ、以下の接種量と接種間隔になりました。
生後6か月から3歳 0.25ml を2~4週間隔で2回
3歳以上13歳未満 0.5 ml を2~4週間隔で2回
これにより、3歳以上13歳未満の1回接種量が成人と同じになり、尚且つ2回接種で総接種量が成人の倍になりました。また2回接種の間隔が、1~4週間から2~4週間になり、諸外国と同様の抗体価の上昇が望めると思います。
当院は、今年もチロメサール(エチル水銀化合物)を含まない製剤を使用します。尚且つ、最も卵白含有量が少ないインフルエンザワクチンを使用予定です。 今回の1回接種量は、乳児から6歳の子供にとって昨年までの倍以上の接種量になります。従来の接種量でも腫脹が強かったお子さんには、接種後のステロイド軟膏の塗布などの対応が、より必要になると考えています。 今年度の予約開始は9月1日(木)の予定です。
<ロタワクチンについて>
ロタウイルスは、ノロウイルスと並んで、毎年流行する感染性胃腸炎をひき起こす代表的なウイルスです。やっと日本でも5月に、ロタワクチン(ロタリックス)が承認されました。 おそらく今月末の日本外来小児科学会でも、ランチョンセミナー等でトピックスとしてとりあげられるのではないかと予想しています。 しっかり情報収集してから、詳細はまたお知らせします。
<子どもと放射能について>
このテーマは、奥深くとても短い文章では表現できないのですが、今言えることは当初政府が繰り返し言っていた「この程度の線量では、健康に影響はありません」ということが、全く根拠のない戯言であった(あくまで個人的な見解です)ということです。線量は、計り方や場所によって大きく変化します。
私達医療者にとっては“ 被ばく”ということは比較的日常的に遭遇することですが、それでも、福島で報告される“ホットスポット”と呼ばれる箇所の線量は驚くほど高値です。まだ、誰にも知られていないホットスポットが存在するかもしれません。今や福島の現状は「ヒロシマ」や「ナガサキ」と同様に「フクシマ」と表現され世界中の人々に知られつつあります。 今、子ども達の未来を守りたい私達にできることは、冷静に情報を集め、分析し対処することです。幸いにも、大阪のこの地に住んでいる限り直接的な影響はありませんが、できるだけ安心安全な食材を子ども達の食卓に並べてほしいと思っています。高濃度汚染の稲わらを食べさせられた牛のように、知らないうちに内部被ばくをしているということもありえる状況だということを、頭の片隅において生活していくことも必要かもしれません。
それでは、この夏の画像をたくさん載せますね。
今年の誕生日・・・スタッフがケーキを準備してくれました。
プレゼントは毎日使える高級ボールペン!
ありがとう!みんなー!!すなおに嬉しいです!!
でも…? ん? おおっ! ロウソクの年齢が…! 去年より若返ってるぞ~

研修医の武鑓(たけやり)先生が箕面市立病院(大阪大学付属病院)から1カ月の研修に来ていました。 診察に来た子ども達は見慣れない先生に興味津々で…
そんな子ども達と目が合うと“ にっこり ”爽やかな笑顔で診察室をなごませてくれました。

恒例の夏ランチです。 今年のコースは、いつになく品数が多くボリューム満点でした。

なぜだかみんな真顔ですね・・・ ふじかわ小児科のモットー“ いつも笑顔で! ” なんだけど~
あっ、武鑓先生は笑顔でVサインですね!
スタッフにまたBaby 誕生!… さて誰のBaby かな?
美人さんでしょう
昨年の秋に入職した看護師の赤松さんが4月に可愛い女の子を出産しました。美人で評判の看護師でしたから、みなさんも覚えているかと思います。
またこの秋か冬から復職予定です。みなさん宜しくお願いします。
最後に、すっごいプライベート画像ですが・・・先日、高校野球大阪大会の準決勝を観戦してきました。というか・・ 長女がチアリーディング部で炎天下で応援する・・・ というので・・・ ホントに親バカですが・・・ 半分は長女の応援で・・・ 行ってきました。
この日は暑かったけど、野球部も試合に勝って、気分転換にもなり、良かったです。
でも、翌日の決勝戦では、懸命の応援のかいもなく・・・勝ちゲームをひっくり返され、サヨナラ負けで・・・ みんなで“ 大泣き ”したそうです。 「ああ~! 今日は青春したわ!」が帰宅の第一声でした。
現代っ子です。

| 2011年8月03日 |
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日本人が過去に経験したことが無い大地震・大津波が東北地方を襲い、半月が経過しました。当院にも被災地を逃れてこられたお子さんが受診され、ご家族の心痛を目の当たりにし、おかけする言葉もありませんでした。今はただ、阪神淡路大震災でも発揮された、日本人の地道で統制の取れた災害復興が成就することを祈るばかりです。
地震前には、宮崎の火山噴火、NZの大地震、京都大学入試での携帯電話を使用したカンニング事件等、2月以降に大事件が続きましたが、我々小児科医を驚かせたのは、3月初めに報道された小児肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンを含むワクチン同時接種の後に、7例の死亡例が報告され、急遽両ワクチンの接種を中止するよう厚生労働省から通達されたことでした。
<ヒブ・小児用肺炎球菌ワクチンについての考え>
両ワクチンは、日本で接種が開始されるまでの10年以上の間にすでに世界中で延べ数億回接種され、乳幼児の急性侵襲性細菌感染症(髄膜炎、敗血症等に)に著しい効果を有し、十分に安全が確認されて、日本でも接種が開始されました。
ただ、前述の感染症のピークが生後6ヶ月から1歳であるため、標準的接種開始時期が生後2ヶ月から1歳となっています。この時期は、乳児期早期の突然死(いわゆる、原因不明の乳児突然死症候群)を発症しやすい(年間約150人)といわれる時期と重なっています。さらにそれ以外にも、百日咳やRSウイルス感染によって引き起こされる呼吸停止、心疾患等の重症基礎疾患のある乳児の突然死が(その数倍)起こる時期と一致するため、偶発的にワクチン接種直後に乳児突然死症候群の症例が紛れ込む恐れがあることは、接種開始前から危惧されていました。
厚労省は、7件の死亡例の後一旦接種を中止し、専門家による調査・検討を繰り返しました。その後3月24日に厚生労働省(調査検討会)から、死亡例の調査結果及び諸外国での状況が通達されました。
1) 死亡例とワクチン接種の因果関係は認められなかった。
2) 諸外国での死亡報告頻度は、小児用肺炎球菌ワクチンで10万接種で0.1-1、
ヒブワクチンでは10万接種で0.02-0.01程度
(両者とも死因は大半が乳児突然死症候群や感染症が占めている)
この数値は、日本での現在までの接種者数から概算した数値と大差がない。
以上より、4月1日からの接種再開が指示されました。
また、日本では、これらのワクチンの接種が開始されるまでは、単独接種が原則だったため、同検討会では同時接種についても検討されましたが、同時接種と単独接種の副反応発現率に有意差はない(海外、国内ともに)という結論が出され、特に安全性上の懸念なしとの意見でした。
世界の常識が日本の非常識とならないよう・・・ 繰り返します。 要するに「 同時接種をしたからといって、副反応のリスクが高くなるということはない。」ということです。
どんな予防接種でも薬でも・・・ 残念ながら100%安全と言い切れるものはありません。ただ、今回の検討ではワクチンを受けるリスクよりも、有益性が上回ると判断されて出された早期再開という結論と受けとめています。
でも、大切な大切なお子さんのことです。どんなに大丈夫と言われても、お母さんお父さんにとっては悩ましいことだと思います。 どうかデメリットばかりに捕らわれず、たくさん悩んで、たくさん考えてください。そして、納得してワクチンが受けられるようになって頂けることがベストです。そのために、私たち医療者のできることは、努力を惜しみません。何なりと聞いてください。子供さんのこと、心配なこといろいろあるかと思います。どんどん相談してください。お待ちしています。
<今後の対応>
前記の厚生労働省の通達により、4月から小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチンを再開予定です。(あくまで31日の最終通達待ちですが)
しかし、ヒブワクチンについては、同時期に異物混入のロットの存在が報告され(純粋な製造工場でのミス)該当するロットの回収作業が現在進められています。安全なロット供給が数週間から数ヶ月遅れる模様で接種再開はその後になるとのことですが、当院は幸運にも当該ロット以外のヒブワクチンをすでに保有しているために、一部公費負担接種開始とともに接種を再開できる予定です。
また、同時に一部公費接種開始予定だった、子宮頸癌ワクチンも希望者が予想をはるかに上回り、供給不足で新規接種予約受付は、早くても7月になりそうです。(中学1年生から高校1年生対象で3回接種)。
小児用肺炎球菌ワクチンは、厚生労働省の通達実施後に供給を再開するとのことで、4月は暫く供給不足になるようです。
他のすべてのワクチンを含め、当院では同時接種を従来どおり継続予定です。ただ、今回の死亡例に基礎疾患を有する乳児が複数おられたため、(特にご両親の強い希望がない場合には)基礎疾患を有する乳児(心臓疾患や染色体異常)は、両ワクチン(小児用肺炎球菌ワクチン・ヒブワクチン)についてのみ暫くは単独接種を原則とする予定です。
<今回のまとめ、各市の対応>
4月から豊中、箕面でも開始予定であった小児用肺炎球菌ワクチン、ヒブワクチン、子宮頸癌ワクチンの一部公費負担がシステムとしては開始(池田、吹田は開始済み)しますが、小児用肺炎球菌ワクチンは短期間、子宮頸癌ワクチンは供給が増えるまで暫くお待ちください。再開時は、院内掲示やウエブで報告させていただきます。
尚、(老人のインフルエンザワクチン以外では、)初めての一部公費負担ワクチンですので、居住される市によって接種可能医療機関や料金が異なります。本日確認できた近隣の市の方針は以下のようです。(当院で接種する場合)
豊中市在住の方: ヒブワクチン1000円、小児用肺炎球菌ワクチン1000円、子宮頸癌ワクチン3000円(市内の医療機関のみ)
箕面市在住の方: 他市の医療機関で接種する場合(当院も)、市から依頼書をもらい接種。費用は一旦全額自己負担していただき、後日領収書を市に持参し公費負担分を還付してもらう。
吹田市・池田市の方: 一部公費負担接種は、当該市の医療機関でのみ接種可能。 他市の医療機関(当院)で接種する場合は、全額自己負担で還付なし。
上記の公費システムは、平成24年3月末までの1年間の限定です。(それ以降の公費負担継続、無料(定期)化、逆に全額自己負担に戻る等は未定です)
<追記> その1
4月から定期接種のワクチン(三種混合、麻疹・風疹、日本脳炎、二種混合)は、従来の豊中、箕面、吹田だけでなく、池田、摂津、能勢、豊能の方も依頼書がなくても当院で接種可能となりました。 ただし、BCGに限り吹田市のみ依頼書が不要で、その他の市の乳児は依頼書が必要となります。
はじめて受診する医師に予防接種を任せる不安は、小さくはないはずです。体調の悪い時にいつも診てもらっている「かかりつけ医」に予防接種も任せてもらえるようなシステムが早くできること、(定期予防接種を近隣の市の医療機関で手続きなく接種できることを私達は「相互乗り入れ」と呼んでいますが、)ヒブ・小児用肺炎球菌・子宮頸癌ワクチンが来年度には定期接種となり「相互乗り入れ」可能になることを切望しています。
紆余曲折がありましたが、今回のワクチンの一部公費負担開始は、乳児及び女性にとって大きな福音で、一日も早くワクチンが安定供給され、接種対象者全員が早期に接種できることを望みます。
今回は長文になって申し訳ありません。厚生労働省の正式通達がこれからですので、今回のきっず通信は数日以内に内容変更する可能性がありますので、再度ご確認ください。
<追記> その2
最後に、今回の震災に遭われたお子さんが定期接種を希望される場合、本来は住民票のある自治体が発行する依頼書が必要です。(電話で、郵送の依頼可能)しかし、現状で自治体の機能が働いていない場合は、依頼書がなくても公費で接種可能です。(豊中市に確認済み) 震災で、“それどころではない”というご心境でしょうが、予防接種は、必要な時期に必要な回数を接種することで、子ども達を守る大きな盾となります。ご検討ください。 
| 2011年3月30日 |
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こんにちは ![]()
毎日ホントに暑いですね。
まだこんなに暑いのに、もうすぐインフルエンザの予約が始まります。
8月の20日頃から、来院された患者様には《インフルエンザ予約のご案内》というしおりを受付で配布していますが、夏場は患者様が比較的少ないので『きっず通信』でもお知らせを載せておきますね。
2010.インフルエンザ予約についてのご案内 ![]()
インフルエンザ予約は、9月2日(木)からパソコン、携帯電話から予約できます。
今シーズンのインフルエンザワクチンは、昨年のA新型(H1N1)株とA型ビクトリア株(A香港)、
B型ブリスベン株が混合されている3価ワクチンです。接種開始は10月5日(火)の予定です。
今年度はシステムご利用に際し、事前に患者様ご自身での“ 登録 ”(診察券番号、氏名、
性別、生年月日)が必要になります。
☆ 診察券番号がわからない方は受付でご確認ください。登録も9/2から開始です。
(同時にメールアドレスも登録しておくと、予約確認メールや前日にお知らせメールが届きますの
で、うっかり忘れたりすることもありません。)
http://www.fujikawa489.com/i/ このアドレスにアクセスし、インフルエンザ予約の【予約】から
診察券番号を入力して予約を行います。
1回目と2回目の接種の間隔は、1週間以上4週間以内です。 当院では3~4週間隔をお勧め
しています。1回目予約時に2回目の予約もお願いします。
変更・取消も全て患者様が行えますのでご利用ください。
生後6ヶ月以上のお子様から接種できますが、1歳未満は接種するワクチン量が0.1mlと微量
のため、効果は充分に期待できません。 1歳未満の乳児がいるご家庭では、ご両親や兄弟、
姉妹が接種することで、家庭内へのインフルエンザウイルスの侵入を防いでください。
当院の診察券番号をお持ちの方は、接種に付き添ってこられた保護者の方も接種していただ
けます。(お子様と同様に予約が必要です。)大人の方単独での接種は受付しておりません。
ご了承ください。
接種料金は、市町村ごとで一律料金(または、上限額)が設定される予定です。
今のところ昨年と同じ料金設定で豊中市から通知がきていますが…
この料金は国、市と契約した医療機関が接種する料金です。
契約医療機関は原則個別の接種料金を設定することができませんが、予防接種法により、
ワクチンによる健康被害救済や、所得により自己負担軽減の措置が受けられます。
しかし… 接種料金は今後、変更になる可能性もあります。(小児は接種ワクチン量が少ない
ので、各医療機関で個別に設定することができるようになるかもしれません。
今後の厚生労働省の対応を待っている状況です。)
《 携帯電話、パソコンからの予約方法 》 ![]()
①以下のアドレスにアクセス!
http://www.fujikawa489.com/i/(予約の前にまず登録をお願いします。)
②【予約】を選択します。
③お手持ちの診察券番号を入力します。
④ご希望の日時を選択します。
⑤予約完了の確認画面が表示されます。
※予約した日時までに問診票をご準備ください。(受付で配布予定ですが、問診票はまだ豊中市から届いていません。そのため、まだホームページからダウンローもできません。)
当日は、記入済みの問診表・母子手帳・診察券をお持ち下さい。
できれば、ご自宅を出る直前に検温もしていただくと、受付がスムースです。

※診察券番号がわからない方は受付でご確認ください。
※当院を初めてご利用の方は、窓口で診察券をお作りする手続きが必要です。
次回のきっず通信は… 先日の日本外来小児科学会のご報告です。 ![]()
院長はじめスタッフ総勢7人で参加してきました。丸2日間でのべ13のワークショップと9つのセミナー等に積極的に参加し、それぞれが学びを深めてきました。
| 2010年8月30日 |
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今回は、つい最近接種可能となった肺炎球菌ワクチンの詳細を述べるとともに、ヒブワクチンと両方接種することで、子供たちに期待できる具体的メリットをお話します。後半は、もうひとつ新しくはじまった子宮頸癌ワクチンについてもお話します。(今回、長文になりそう。。。)
一般外来を受診される患者様の約半数は発熱を主症状としますが、私たち小児科医は、その原因を診断するため、問診・診察・検査を行います。発熱の診断は、突き詰めればウイルス感染(風邪)か細菌(バイキン)感染かを鑑別したいわけで、それを判断する手段として血液検査も施行します。外来小児科学会の主要な先生方の共同研究で以下のことが判明しています。
① 5歳未満で38度以上の発熱児の0.2%程度が菌血症(細菌が血管内まで侵入)
② 3歳未満で39度以上の発熱児の2-5%が菌血症
また、米国の報告では、生後3ヶ月から3歳の39度以上の発熱児で、血液検査にて白血球が15000以上の場合に、菌血症(細菌感染)を疑うとされています。
ただ、菌血症の原因となる細菌にも、急速に悪化する急性侵襲性細菌(髄膜炎、敗血症、重症肺炎等原因菌)と症状の進行がやや緩徐な非侵襲性細菌があり、急性侵襲性細菌の約90%(新生児期を除く)がヒブ(インフルエンザ桿菌b型)と肺炎球菌を占めるため、世界では約20年前からヒブワクチンが、約10年前から肺炎球菌クチンが接種されるようになりました。
両者を定期接種している国では、乳幼児の急性侵襲性細菌感染症が90%以上減少し、他の副次的効果も含め、極めて有効なワクチンと認知されています。日本では欧米より大きく遅れて 平成20年12月からヒブワクチンが、今年2月末から肺炎球菌ワクチンが任意で接種できるようになりました。
1)肺炎球菌ワクチン(7価)
肺炎球菌には数十種類の血清型がありますが、今回のワクチンには特に頻度が高く重症化傾向の強い7つの血清型株に対する肺炎球菌結合型ワクチンです(以下、PCV-7と略します)。
“ 肺炎 ”球菌という名前ですが、肺炎だけでなく、長引く中耳炎、髄膜炎、菌血症など広くの感染症に効果があることが認められています。
接種時期: 生後2ヶ月以上9歳未満の乳児から子供に接種できますが、最も標準的スケジュールは、生後3ヶ月から4週以上の間隔をあけて3回(初回免疫)、その後、月齢12-15月に1回(追加免疫)接種します。その時期までに接種が開始できなかった場合、生後7ヶ月以上の乳児は、初回免疫が2回になります。1歳以上2歳未満の幼児には60日間以上の間隔で2回、2歳以上9歳未満(特に5歳まで)が1回接種ですが、乳児の接種時期は、三種混合ワクチン、ヒブワクチンと近接しているため、スケジュールの組み方で3種類のワクチンを同日接種することも可能です(ヒブの供給が潤沢になれば)。
副作用は、三種混合ワクチンとほぼ同様で、接種部位の腫脹と、接種後1-2日の微熱ですが、接種開始10年以上(97カ国)たちますが重大な副作用報告は、ありません。有効率は97%で、粘膜にまでワクチンによって産生された抗体が到達するため、接種後の子供たちの上気道粘膜にこれら血清型の肺炎球菌は生存することができません。結果として、周囲の子供への感染も減少するとされています。
<ヒブと肺炎球菌ワクチンの両者を接種することのメリット>
ご家族の皆さんは、お子さんが夜に急な高熱に見舞われたときに、重症な病気ではないかと心配されるここと思いますが、ヒブと肺炎球菌ワクチンを接種しているお子さんは、急性侵襲性細菌感染症のリスクは10分の1以下にできますので、夜間の急な高熱も風邪や侵襲度の低い細菌感染と考え、翌日かかりつけ医を受診するだけで十分です。医師も数日経過を見る余裕ができますので「不必要な救急受診」「不用意な念のため抗生剤の処方」が減少し、小児救急の疲弊の改善、社会問題化している抗生剤耐性肺炎球菌(約5割)を減少できると考えられます。
ヒブ及び肺炎球菌の感染の頻度は、生後6-9ヶ月にピークを迎えますので、乳児期前半にヒブの接種とともにPCV-7を接種するのが理想的ですが、遅くとも保育所や幼稚園等の集団保育を始める前に是非接種したいワクチンです。
2)子宮頸癌ワクチン(パピローマウイルスワクチン)
1990年代に女性の子宮頸癌は子宮頚部へのパピローマウイルスの持続感染に起因することが判明し、初めての癌撲滅ワクチンとして、世界で広がりました。パピローマウイルスは本来弱毒のため、子宮頚部への感染と治癒を繰り返しますが、持続感染に陥った患者様の一部が前がん状態 → 頚部癌へと進展するため、特に推奨される初交前の思春期の女性(免疫獲得も極めて良好です)、一般女性へのワクチン接種で、少なくとも45歳までの女性には発ガン抑制に有効であると報告されています。子宮頸癌は約35歳で発症し、年間4000人もの命を奪う(配偶者や子供にも多大な影響)病気ですので、今回のワクチンと成人してからの定期健診で、成人女性の間からこの癌を撲滅できれば、若年女性の癌死を大幅に減らせることができます。
接種時期: 優先対象年齢は11歳から14歳の女性ですが、初交前の若い女性には同様の効果があると考えられます。3回の接種(初回、1ヶ月後、6ヶ月後)が必須です。尚、このワクチンは、小学校高学年から中学生が対象になるため、一般外来の時間(夕方診療や土曜日)でも接種可能ですが、初回接種時は、1週間前までに電話予約下さい。
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追伸①: 子宮頸癌ワクチンを長女(12歳)にすでに2回接種しました、筋肉注射にかかわらず、インフルエンザワクチンと同等の痛みとのことで、副作用もありませんでした。安心して皆様も接種していただければと思います。
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追伸②: PCV-7を接種開始して約2カ月(200接種以上)経過しましたが、従来のワクチンに比べて、接種後1-2日で発熱(37.5-38.0度程度)されるお子さんがやや多いようです。免疫獲得を強めるための成分(アジュバント)が関与しているようですが、短期間で速やかに軽快されています。
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追伸③: 肺炎球菌ワクチンだけでなく、ヒブワクチン、子宮頸癌ワクチン、水痘ワクチンンを定期接種化(国費負担で肺炎球菌・ヒブ・水痘を0歳児、子宮頸癌ワクチンは12歳児に全員接種)にした場合の経済的メリット(接種費用―罹患時の医療費・介護者の休業費)を計算した論文が出ていますが、子宮頸癌ワクチンで190億円、ヒブで82億円、肺炎球菌で391億円、水痘ワクチンで390億円が、毎年黒字になるデータが示されています。(また、これらは大変高価なワクチンですが、ワクチンで防げたはずの病気で子供を亡くした親御さんたちの苦悩、後悔の念は、お金では消し去ることはできません。)
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追伸④: 先日のワクチン研究会で、「我々日本人は、毎年1000人の子供たちを東尋坊の崖から突き落としている(毎年、ヒブ・肺炎球菌で髄膜炎になる子供たちの数)」と表現された先生がおられましたが、世界の医療先進国にならって、これらワクチンが一刻も早く定期接種として認定されることを、我々小児科医は祈っています。(定期接種で、ヒブとPCV-7の細菌感染症はこの世の中から撲滅できます。)
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追伸⑤: 豊中市の早期乳児へのBCG接種が個別化されました。市の集団接種がなくなり、市に申請登録したクリニックでの個別接種になりましたので、生後3か月になったら早くBCGを受けていただくようお願いします。(大阪は結核の発症率の高い都道府県です。)
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追伸⑥: 5年前から勧奨接種が中止されてきた日本脳炎ワクチンが、昨年の改良型ワクチン発売から10ヶ月遅れて、先日(4月8日)勧奨接種再開の通達がありました。本来の至適年齢である3歳児から再開とのことです。勧奨中止期間に接種漏れした子供(4歳ー8歳)たちについての対応ついての通達は受けていませんが、定期接種ワクチンとして順次接種していくことになると思います。
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「 ワクチンによって毎年何百万人の命が救われ、 数えきれないくらい多くの人々が感染症後遺症から避けることができているのに、それでもなお、一部の人達はワクチン接種の副作用を( 重症であろうがなかろうが )、ほんのわずかでも受け入れようとせず、ますますワクチンに対する反感を募らせている。 絶対にリスクのない医療行為など、あるはずがないのだから、個人のリスクも常に個人と全体に対する益とのバランスにおいて考慮されるべきだ 」と、ハリソン内科学書(内科学の最も権威ある教科書)に書かれているのを、医師向けの新聞で知りました(私の学生時代には、高価で買えませんでした)。 けだし名言です。
★今年も日本小児神経学会出席のため、5月22日(土)は休診させていただきます。
| 2010年4月21日 |
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ようやく今回のワクチン入荷量が決まりましたが、予想以上に少ない量で困っています。
当院では、リストアップした最優先の基礎疾患のある方の予約が、すでに150名近く入っています。
今回の入荷量では、最優先対象者の方の2回目の接種分まで確保することができませんでしたので、今回の入荷量をすべて1回目の接種分としてWEB予約でより多くの方に接種することにしました。
次回の入荷は12月初旬とのことですので、次回入荷分が2回目の接種分となります。
ということは、次回ご案内予定の「基礎疾患のない1歳から小学3年生までの小児」の方の接種分がまた不足してくると予想されます。
政府はしきりにマスコミ報道等で「基礎疾患のない1歳から小学3年生までの小児」のワクチン接種を前倒しして、早期に開始すると言っていますが、肝心のワクチンを充分に流通させてないのに・・・
どうしようもありません。
今回の予約は、前回のきっず通信にも載せてあるとおり、
①当院で1年以内に喘息の治療を受けた方で、1年以内に喘息で入院治療をうけた方。
②当院で1年以内に喘息の治療を受けた方で、1ヶ月以上継続して治療が必要だった方。
(具体的な治療としては、インタール ・メプチン ・パルミコート ・フルタイド ・キュバールの在宅吸入療法を、1ヶ月以上継続した方。 内服処方では、オノンやシングレアを1ヶ月以上継続した方が対象になります。)
なお今回のWEB予約は優先接種対象者のみですので、当院で1年以上保険診療(治療)
を受けていない方の予約は取れない設定になっています。ご了承ください。
季節性インフルエンザワクチンの入荷も少しありましたので、今回の予約では同日接種の
予約もできる設定になっています。ご利用ください。
| 2009年11月08日 |
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連日、皆さんから新型インフルエンザ予防接種についての問い合わせがたくさんあります。
10月20日に厚労省から大阪府に出荷されたはずのワクチン4万6652人分は、今どこにあるのでしょう・・・ さらに11月6日には大阪府に11万5400人分のワクチンが厚労省から出荷されるはずなのですが・・・ 当院にはいつ納入されるのでしょうか?・・・ 地域医療の最前線である我々に、ワクチンの具体的な納入時期や納入量が知らされない現状では皆さんのご質問にも、お答えのしようがないのが実状です。 ペコリ(o_ _)o))
院長を始めスタッフも、患者様の不安と期待?に・・・押しつぶされそうな日々です。
このような行政のやり方に憤りさえ感じてしまいます・・・
と愚痴っている場合ではありませんね! 。・゚・(pゝД;`q)・゚・
皆様からのご質問で一番多いのが 「うちの子はいつ接種できるのでしょうか?」という内容です。
そして、「予約はいつ開始になりますか?」というご質問に現状でお答えできることをお知らせします。
1.11月初旬~下旬頃に接種対象の方
・喘息で慢性疾患外来に定期的に通院し、継続治療をしている方は定期の通院時にワクチンの
在庫があれば、即日接種できます。(WEB予約の必要はありません。)
・定期的な通院はしていないが、当院のかかりつけ患者様で先天性の疾患のある方、脳性麻痺、
筋疾患、内分泌疾患などの基礎疾患のある方も最優先接種対象者となります。
→ 受付で予約をお取りします。(WEB予約の必要はありません。)
2.11月下旬~12月上旬に接種対象の方
当院では具体的に以下のとうりの判断基準で、優先接種接種させていただきます。
①当院で1年以内に喘息の治療を受けた方で、1年以内に喘息で入院治療をうけた方。
②当院で1年以内に喘息の治療を受けた方で、治療が1ヶ月以上継続して必要だった方。
(具体的な治療としては、インタール ・メプチン ・パルミコート ・フルタイド ・キュバールの在宅
吸入療法を、1ヶ月以上継続した方。 内服処方では、オノンやシングレアを1ヶ月以上継続
した方が対象になります。)
この条件にあてはまる方は、ワクチンの納入時期や納入量がわかり次第、WEB予約を開始
します。条件にあてはまるかどうかは、お薬手帳等でご確認ください。 当院でも、ある程度リスト
アップしていますが、すでにインフルエンザに罹った方や転居された方などもたくさんいらっしゃい
ますので、お一人ずつ個別にお知らせするのは困難です。(優先接種にあてはまらない方がご
予約を入れると、本当に早期に接種が必要な方のワクチンが不足してしまいます。)
あとは、保護者の方の判断と良識にお任せします。
11月に入ってから、ホームページやメール配信でWEB予約のご案内をします。
3.12月中旬から接種予定の方
『基礎疾患のない1歳から小学校3年生まで』の方が対象になります。
ワクチンの納入量がわかり次第11月下旬頃?WEB予約開始の予定です。(メール配信でお知らせします。)
4.来年1月に接種予定の方
・小学4年生から中学生の方が対象になります。WEB予約は12月初旬頃に開始する予定です。
・1歳未満の乳児の保護者の方も接種できます。
お子様のDPT(3種混合ワクチン)の予防接種の時に一緒に接種させていただく予定ですの
で、接種希望の方は、DPTの予約をお取りになる時にお申し出ください。
5.転居などで他院からの「優先接種証明書」をお持ちの方は、個別にご相談ください。
(しかしふだん、他院でかかりつけの方が新型インフルエンザワクチンの為だけに『優先接種証明
書』を持って来院された場合、お断りすることがあります。それは、その患者様の病歴や普段のご
様子が全く分からないのに、いきなり新型インフルエンザのワクチンを接種するということのリスク
が、測り知れないからです。)
ワクチンの安全性について
厚生労働省が、まず初めに健康成人である医療従事者にワクチン接種を一斉に開始したもう一つの裏の目的は、恐らく新型インフルエンザワクチンの安全性を確認するためです。 副反応についての大規模な臨床試験のようなものですね。 今頃きっと、各医療機関からの副反応報告書をせっせとまとめていることと思います。今回、医療従事者に接種したワクチンは国産のものですので、いつもの季節性ワクチンと同様の製造工程でつくられた、比較的安全なワクチンではないかと思いますが・・・
はたして、医療従事者への接種後の副反応報告書のデーターはいつ開示されるのでしょうか?
当院にも、10/19 に3本納入があり、スタッフ7人に接種しました。(しかし、まだ接種できていないスタッフもいます。)当院では、スタッフのワクチン接種による副反応は全くありませんでした。
輸入ワクチンの安全性については、すでに世界各国で何十万人?接種していますので、より大規模なデーターで判断されることと思います。

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| 2009年10月26日 |
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< 新型インフルエンザワクチンについての情報不足 >
皆さんから、新型インフルエンザについての多くの問い合わせにもかかわらず、9月に入ると新型インフルエンザワクチンについての情報が殆どなくなり、何も満足にお答えできませんでした。 小児科医が集まると「 何処で、誰が、いつ、どんな優先順位で接種するねん? 」が合言葉になっていました。それが、10月に入るやいなや、優先接種順位、接種価格、任意接種であること(一部、公費負担)や、原則予約接種であることなど、厚生労働省からマスコミに矢継ぎ早に公表されました(10月2日・3日)。その週明けに早速(10月5日)、接種施設に参加するかどうかの意思確認のFAXを医師会から受け取り(翌日夕方が返事の締め切りのため)、接種希望本数を深く考える間もなく記載して返信し、無事?参加施設になりました。
< 想定する接種スケジュールについて >
現時点で考えられるスケジュール(すぐに変更したらすいません)は以下の通りです。
予約可能なのは、当院の診察券を持っている方のみです。
1) 11月初め頃 新型ワクチンが納入され次第、定期通院されている気管支喘息(重症・中等症)、ダウン症候群、脳性麻痺、発熱で発作が頻発するてんかん患者の方に接種開始します。(一部の方は、スケジュールが合えば、季節型と同日接種になります)この条件にあてはまる方々はすでに慢性疾患外来で予約枠をお持ちですので、新たにワクチンの予約は必要ありません。
2) 11月中旬頃 比較的重症の方たちの接種数が確定した時点で、より重症度の低い基礎疾患を有する方(殆どが、気管支喘息の軽症持続型)に接種を広げます。この条件にあてはまる方は、長期的な継続治療は必要ではないが、風邪等ですぐに喘息様の症状が出現することを繰り返してしまうという方々です。このタイプの子供たちはとてもたくさんいらっしゃいますので、携帯からの予約システムで受け付けることになると思いますが、希望者が多いと全員に接種できない可能性があります。
3) 11月下旬頃 1歳から小学3年生までの方のワクチン納入本数、納入時期が決まり次第、基礎疾患のない1歳~小学3年生の方たちを対象に新たに予約システムから受け付けを開始する予定です。(接種は恐らく12月に入ってから)希望者が多いと全員に接種できない可能性があります。
これで年内の新型インフルエンザワクチン接種は終了すると思います。
当院で年内に使用するワクチンは、国産ワクチンの予定です。
輸入ワクチンを接種することになる場合は、必ずその旨お知らせします。
来年1月から小学校高学年、中学生の接種が始まりますが、詳細な日程が不明な上、それまでの流行状況の推移によって接種数が大きく変動することも予想され、1月以降の接種予約については11月~12月のキッズ通信等で改めてお知らせする予定です。
ワクチンの流通状況にもよりますが、恐らく中学生までは国産ワクチンで接種することができるのではないかと予測しています。輸入ワクチンには、アジュバンドという免疫反応を高める物質が入っています。これを、プラスと考えるかリスクととらえるかまた判断に迷うところです。
<優先順位厳守の御願い>
厚労省が策定した優先順位にそって順番に接種していきます。HP上で、次の優先順位枠の予約開始日を順次お知らせしますので、希望される方は携帯予約ください。(枠が一杯になれば受付を中止します)。
蛇足です
やっと学会報告です。過去3年間で最も素晴らしい日本外来小児科学会でした。
私が参加したのは、
「 新型インフルエンザ、小児科開業医がどう立ち向かうか 」: 23人の有名な小児科医(私以外ですが)の激しい議論でした。あらゆる非常事態にどう対応するか? 今やTVマスコミに引っ張りだこの “ 国立感染症センター長 ” の岡部先生を交えた内容の濃い3時間でした。
「超音波(エコー)の機械を、聴診器のように使いこなす」: 専門家の簡単な講義の後、実際の超音波検査機械を多数持ち込んで、全員で実際に操作しながら説明・意見交換を繰り返す充実した3時間でした。虫垂炎や、副鼻腔炎、リンパ節腫脹等多数の病気の診断に超音波検査がいかに有効か再確認できました。
「子宮頚癌ワクチンの有用性について」: やっと、がんを予防するワクチンの出現です。子宮頚癌の全てがパピローマウイルスの子宮頸部への感染を原因とすることが判明し、パピローマウイルスのワクチンを接種することで子宮頚癌を撲滅するという解りやすい内容でした。思春期早期のワクチン接種と25歳以降の子宮癌定期検診の組み合わせによって、将来日本から子宮頚癌を大きく減少させることが期待できるようです。イギリスでは、当時のブレアー首相が思春期の女性たち全員が接種するようTVで訴えたのを納得する講演でした、
改めて最後に
この秋冬は、慢性疾患外来の枠に、新型・季節型のインフルエンザワクチン接種の為、多くの子供たちが来院されます。 そのため特殊外来が延長し、夕方診の開始が午後5時を超える事態もあるかと思います。 どうか数十年に1回の非常事態として御容赦いただけるよう、今から御願いします。

| 2009年10月12日 |
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きっず通信の更新がなかなかできず・・・ ひさびさの更新になってしまいました。 ペコリ(o_ _)o))
まずは、今年も看護師、受付スタッフとともに総勢6名で参加してきました学会のご報告です。
それぞれが興味のある、日々の業務、診療に活かせるテーマを選んでセッションに参加してきました。
まず受付スタッフは、『 子どもと大人の心を育てる待合室』 → ・ 「赤ちゃんと旅する」・「病児とあそび、そしておもちゃ」・「遊びとしつけ」という内容で学んできました。
さらに、2日目は 『 安心と信頼の外来接遇 』 という内容で、患者さんやご家族に笑顔でお帰りいただくには何が大切なのかを学んできました。 今後の業務に反映できるよう、スタッフ一同、学びを共有し、励んでまいります。
看護師は、小児科の永遠のテーマのひとつ。『お薬の飲ませ方の工夫』や『乳児健診での栄養相談』、『あまえ療法』 『母子手帳の活用』 『子育て相談、不安へのカウンセリング』 『ナースをはぐくむクリニック』と、実に様々なテーマで楽しく学んできました。また、みなさんにもっと詳しい学会報告ができるといいのですが・・・ 機会があれば学会レポートをこのきっず通信にアップしていきますね。
そうそう! 院長も頑張ってきました!テーマはやはり 『新型インフルエンザ』 です。
来るべきパンデミックにどう備えるか?日本中の小児科医が集まり、多彩な角度から活発な意見交換が行われたようです。
スタッフは毎年この学会のあと、ミーティングで学びを共有し、それぞれのモチベーションアップに役立てています。・・・ が今年に限ってはまだゆっくりとしたミーティングの時間がとれず、レポートを回し読みすることになりそうです。
というのも、学会から戻って早々(9/1)に季節性インフルエンザのWEB予約が開始になりました。
例年では、延べ1700~1800件の予約が1ヶ月ほどで埋まりますが、今年に限っては初日に1300件以上の予約が殺到し、やむをえず初日のうちに予約を中止しました。 しかし、その後も患者さまからの問い合わせが大変多く、対応に苦慮してまいりました。
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そうこうしているうちに、この地域ではインフルエンザの大流行が始まってしまいました。
シルバーウイークと呼ばれる聞き慣れない名前の大型連休の前後は、連日開院以来の新記録をのばすくらいの患者様が来院されました。私自身も、予約システムの ≪ 88人待ち(352分) ≫の表示を見た時にはさすがにびっくりしました。 その日は午前の診療が3時まで続き、そのまま特殊外来→夜診へと突入しました。無事にこの日が乗り切れたこと・・・ ろくに休憩も食事もとれないまま頑張ってくれたスタッフに感謝感謝!! そして、何より “なが~い待ち時間” にもかかわらず気ながに順番を待って頂いた患者様、ご家族のご協力に感謝いたします。ありがとうございました(*- -)(*_ _)ペコリ
幸い、連休中にインフルエンザの流行は下火になり、今は通常の診療ができるようになり、ホッとしています。
そして、先日の9月30日には、他院に先がけて今シーズンの季節性インフルエンザの接種を開始しました。ワクチンの入荷量が制限されていますので、現在予約は中止していますが、当院かかりつけで基礎疾患のある方は、特殊外来での接種をご案内することもありますので、個別にご相談ください。
![]()
そしてこの1ヶ月、みなさんからの質問で1番多いのが新型インフルエンザのワクチンについてです。
政権交代があり、厚生労働省からは何の通達も出ない状態が暫く続き、「この課題は忘れさられたのでは?」と不安になってしまいましたが、昨日(10/1)やっと先がかすかに見えはじめる報道がありました。
1. 接種開始は10月19日頃から(医療従事者から)。
2. 接種の順番は ①医療従事者 ②妊婦と基礎疾患のある方 ③1歳から小学校3年生
④1歳未満の乳児の両親 ⑤小学4年生から中高生。
3. 原則予約制で接種。
4. 接種費用は全国一律。2回接種のうち1回目を 3600円、2回目は 2550円と設定。
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新型インフルエンザのワクチンを接種できる医療機関は、医師会を通じて国との契約を結びます。
始めは国産のワクチンが供給され、年末に輸入ワクチンが供給される見込みです。
国産のワクチンと輸入のワクチンでは、基本的に製造工程が違いますので、その効果も副作用も比べようがなく、未知数です。
当院に基礎疾患で定期的に通院されている方で、季節性インフルエンザの予約枠をお持ちの方は、場合によっては新型インフルエンザとの同日接種をすることも考えられますが、万がいち、副作用出現時の判断、補償のことを考えると、これもまた迷うところです。 とにかく、情報がまだ少ないので、患者様のお問い合わせにも充分な説明ができず、ジレンマを感じている日々です。
この新型インフルエンザのワクチンにつきましては、詳細が決まり次第早急に、また皆さんにお知らせします。宜しくお願いします。

P.S。週末になって、優先順位ごとの接種開始時期が報道されました。
①10月下旬:医療従事者
②11月前半:喘息など重い病をを持病に持ち継続治療を受けている方
③12月後半:1歳から小学校3年生
④1月:1歳未満の乳児の両親
⑤1月中旬以降:小学校高学年、中学生、高校生、高齢者 となりました
ワクチン接種が流行に間に合えば良いのですが
| 2009年10月02日 |
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「ワクチンで防げる病気(VPD)を知って、子どもを守ろう。」の会の
参加施設になって
最近、全国紙で、繰り返し日本の予防接種の後進性(種類が少ない、回数が少ない、定期接種(無料)が少ない)が取り上げられています。それでも、昨年末にはインフルエンザ桿菌b型(Hib)ワクチンが接種可能となり、来年年初には子宮頸癌ワクチン(ヒトパピローマウイルスワクチン)、来年4月頃には肺炎球菌ワクチンと重要なワクチンが順次、接種可能になろうとしています。
世界では、ワクチンで病気を防ぐことは常識になっています。日本は、1990年前後に、ワクチン訴訟で国・医師側が連続して敗訴した頃より、行政・医師ともに予防接種について後ろ向きになり、ついに「北朝鮮並み」の国になってしまいました。しかし、今回の新型インフルエンザ騒動(それに伴う日本のワクチン製造能力の非力さ)、上記の子宮頸がんワクチン(初めての癌予防ワクチン)の登場など、ワクチンの重要性にスポットライトが当たるようになりました。私たちのクリニックは、開院以来、定期接種ワクチンは勿論のこと、任意接種のワクチンも積極的に勧めてきましたが、これから極めて重要なワクチンが続けて登場することに向けて、日本で97番目(大阪で15番目)の「VPDを知って、子どもを守ろう」の会員(参加施設)になりました。未だに「水ぼうそうやおたふくかぜは、ワクチンをするより自然に罹るほうが良い」と真剣に信じている一部小児科医、それを報道するマスメディアがいるようですが、VPDにより健康を損ねたり、命を落としたりする子ども(私も勤務医時代に、インフルエンザ脳症を含めれば、VPDが原因で死亡された15人のお子さんの最後に立ち会っています)を一人でも減らせるよう努力していきたいと思います。(尚、ヤフーやグーグルで「VPD」で検索すると、「VPDを知って、子どもを守ろう」のHPがトップ検索されます。VPDや各ワクチンの接種時期・意義についてお知りになりたい方は、覗いてみてください。)
今年のインフルエンザワクチンについて
新型インフルエンザの発生により、今年のインフルエンザワクチンについて多くのお母さん達から質問をいただいています。現時点での報道・情報に基づいて以下のように予定しています。
1)季節型インフルエンザについて年間1500万人が罹患する季節型インフルエンザは、新型と一緒に今冬も流行すると考えられます。また、本格的流行が始まると、7月までのように簡易迅速検査でインフルエンザA陽性の患者様全員について、新型か季節型の判別(大阪公衆衛生研究所によるPCR検査)が物理的に不可能になりますので、殆どの患者様は、自分のインフルエンザが季節型か新型かを知らずに治療を開始することになります。よって、今冬のインフルエンザ罹患リスクを少しでも減らすこと(抗インフルエンザ薬の枯渇を防ぐ、社会的・個人的パニックを防ぐ等)が大切で、季節型インフルエンザワクチン接種の重要性は一層高まると考えられます。しかし、新型インフルエンザワクチン製造のため、季節型インフルエンザワクチンは4000万人分製造時点で終了されたため、例年の80%の供給量となることが確定しています。現時点で、当院で接種可能人数(季節型ワクチンの供給本数)は未定ですが、季節型インフルエンザを早期に1人でも多くの方に接種すべきと考え、可能な範囲で接種開始を早めたいと考えています。
2)新型インフルエンザワクチンについて
国内での新型インフルエンザワクチンの製造が開始されていますが、予想より増殖力が弱いウイルスのため、生産本数が1700万本程度にとどまるようです。そこで、厚生労働大臣が、急遽、「海外メーカーのワクチンを緊急輸入する」と発表したところ、WHOやワクチンの専門家たちから批判(発展途上国の接種分を奪ってしまう)が出され、不足分はどうするか新しい政権に委ねられた状態です。いずれにしろ、今年の秋・冬に新型インフルエンザワクチンは全てを政府が買い取り、優先順位をつけて接種を認める(多くの方は希望しても接種できない)ことになるようですが、詳細は不明(海外ワクチンは治験しないまま開始、久しぶりの集団接種など、超法規的措置を今年だけ認める?)です。マスメディアでも報道されると思いますが、接種方法が確認でき次第、当院のホームページ上でも報告させていただきます。
蛇足1
上記、新型インフルエンザワクチンの接種優先順位は
・妊婦
・医療関係者
・基礎疾患のある方(糖尿病、慢性肺疾患、透析中の腎臓患者、心臓病)
・生後6か月未満の乳児を養育される方
・生後6か月から24歳までの方 と米国で発表されました。
日本でも、ほぼ追随した優先順位が示されると思いますが、これだけでも供給本数をはるかに上回る人数になってしまいます。
蛇足2 お詫び
「VPDを知って、子どもを守ろう」の会に参加を記念して、今夏にクリニック特製の団扇を配りましたが、前記の子宮頚がんワクチンの接種年齢を45歳までと記載してしまいました。6月に海外の医学論文で45歳まで有効の報告がでましたが、接種年齢は基本的に10代前半になると思います。
蛇足3
報道の通り、真夏(夏休み)にも関わらず、数名の新型インフルエンザの患者様が来られています。症状は比較的軽症で、抗インフルエンザ薬を使用せず1日で解熱した方もおられました。新学期から、今秋・冬にかけての大流行は確定的と思われますが、扇情的なマスコミの報道に惑わせられずに、体調の維持・手洗いうがいの励行・咳エチケットに気をつけて過ごしましょう。
蛇足4
8月29日30日と外来小児科学会(埼玉)にスタッフとともに行ってきます。日本中の小児科医、看護師、受付スタッフが、よりよい小児科クリニックにするにはどうすべきが、研修と議論を重ねてきます。9月のきっず通信では、その一端をご報告できると考えています。よって、8月29日(土曜)が休診になりますが、ご理解のほどよろしくお願いします。
| 2009年8月14日 |
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昨年12月から供給が開始された待望のHibワクチンが全国的な予想以上の需要(オーダー)で供給不足が生じています。
フランスで製造されたヒブワクチンを、日本の大手製薬会社A社(以下A社)が輸入して販売する初めてのシステム(今までのワクチンは全てメイド・イン・ジャパンで必要量が比較的即時に供給されてきた)ですが、需要予測に大幅な見込み違い(過小評価)があったようです。
特に、当院をはじめ、早くから接種奨励を行ってきた全国の小児科クリニックは大量の予約を受けていますが、A社が、ヒブワクチンの供給を医療機関ごとの定数供給方針を現時点で示しているため、ヒブワクチンの普及に熱心な医療機関ほど供給不足に悩むという理不尽な事態になっています。
よって、ヒブワクチンを予約頂いた時にも説明させていただいていますが、接種させて頂ける時期が確定できない状態が暫く続きそうです。私たちは、ワクチンの供給をFAXオーダー順に進めるようA社に強く求めていますが、現在のシステムでは、残念なことに当院に比べ予防接種全体の本数が少ない医療機関の方が、ヒブワクチンの確保が有利になっています。
今回の事態を迎え、一旦はヒブワクチンの新規予約受付を暫く中止することも考えましたが、乳幼児にとって絶対必要なワクチンから小児科クリニック(他院も含め)が撤退すれば、逆にA社や国(行政)にワクチンの重要性への認識を誤らせることにもなり、最終目標である定期接種化を遅らせることも危惧されるため、当院としては、患者さまご家族に十分に納得頂いた上で、接種予約を継続していくこととしました。
転勤などで海外へ行かれる予定のお子様や、是が非でも早期接種を望まれるお子様については、他院への問い合わせ・予約をしていただいても構いませんが、もし当院分が不要になりましたら、お早めに御連絡下さい。
追伸
ついさっき、新しい日本脳炎ワクチンの供給が今年の5月から開始されるとの情報がありました。接種を待機されている大勢の幼児・学童がおられますので、潤沢な供給、定期接種年齢の暫定的延期が必要だと思われます。 
| 2009年2月23日 |
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以前から、キッズ通信で何回も取り上げてきましたHib(インフルエンザ桿菌b型)ワクチンが、いよいよ12月19日から供給されることになりました。最初は全国で月に7万本、1医療機関あたり月に最低3人分(9本)が供給されるようです。接種患者のイニシャルを記載したFAXで製薬会社にオーダーし、供給を受けるまで10日前後を要するため、接種開始は1月からになると思います。現時点で、海外転勤予定のお子さんの予約のみを伺っていますが、当院への安定供給量が分かり次第、正式に予約業務を開始しますので、早期接種を希望される方は、当院のHPや院内掲示で予約受付開始を確認下さい(12月中には予約受付開始予定)。
尚、Hibワクチンの接種回数は、
生後2か月以上7カ月未満は3回(4-8週間隔で3回接種、1年後に1回追加接種)
7か月以上1歳未満は2回(4-8週間隔で2回接種、1年後に1回追加接種)
1歳以上5歳未満は1回(追加接種なし)ですが
Hibによる重症感染症(髄膜炎、急性喉頭蓋炎等)は罹患のピークが1歳前後にありますので、早期の接種開始が重要です。
尚、三種混合ワクチン(DPT)と接種時期・回数が重複し、同日接種も認められていますので、定期予防接種である三種混合ワクチン接種時に反体側の腕にHibワクチンを接種することも可能です。(他のMRワクチン等との同日接種も可能です。)
残念なことに任意接種(自己負担)でのスタートで高額なワクチン(7,000円/1回)になりますが、海外での優秀な予防効果・安全性を考慮すると、乳幼児に大きな福音となるようです。
P.S
ヒブワクチンと他のワクチンとの同日接種の場合、当院では割引があります。(6,500円/1回)
| 2008年11月18日 |
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豊中市でも麻疹(はしか)の中学生患者が発生し、学級閉鎖にもなりました。麻疹は、国がやっと重大な感染症という認識をもち、遅まきながらワクチンの2回接種(MRワクチン)が開始されました。(今春から中学1年、高校3年にも)。しかし、自然感染にて長期の隔離と重大な合併症を呈しうるおたふくかぜと水痘(水ぼうそう)は、現在も任意接種(自主的に医療機関を受診し、自己負担で希望した場合にのみ接種)のまま放置されています。世界のまともな国で、当然のように公費接種されている予防接種が、わが国ではいずれも30%未満の接種率で、毎日のように罹患した患者さんが受診されます。今回は、この2つの感染症のワクチンの重要性について書きます。
1)ムンプス(おたふくかぜ)について
おたふくかぜは、ムンプスウイルスの感染で発症し、耳の下(耳下腺)の腫れと発熱を認めます。約1週間、腫れが持続し周囲の人に感染させる可能性があるため、登園・登校が禁止されます(第二種学校伝染病)。自然感染に続発して、髄膜炎(約5%)、膵炎(4%)、睾丸炎(思春期以降で25%)などを合併し、入院加療を要することもあります。最も重要な合併症は難聴で、頻度は約1000人に1人とされていますが、極めて難治性かつ重症で、ほぼ回復が期待できません。
一方、ワクチンは1歳以上で接種可能で、有効性は90%以上です。生ワクチン(弱毒化したウイルス接種)のため、極めて稀に(自然感染の100分の1程度)髄膜炎を呈しますが、他の合併症は殆ど認めません。極めて接種メリットの大きなワクチンだと思います(海外では、麻疹・風疹ワクチン同様、ウイルス抗体の低下に備え、2回接種が一般的です)。
2)水痘(水ぼうそう)について
水ぼうそうは、帯状疱疹ヘルペスウイルスの初感染時に発症し、全身に紅色疹を伴う水疱が出現(頭皮にも)し、重症の場合は高熱を呈します。極めて強力な感染力にて、幼稚園など集団内で患者がでると、未接種の子供たちは次々と感染していきます。最も恐ろしいのは、何らかの免疫抑制状態(ステロイド剤の服用中など)で感染すると致死的経過をたどることです。また、出産前の妊婦が発症すると、赤ちゃんは重篤な全身水痘(約25%が死亡)を発症します。
水痘ワクチンは、他の生ワクチンに比べ発症抑制効果はやや劣りますが(50-60%)、接種による軽症化効果は大きく、隔離必要期間も半減できます(約6日→約3日)。水痘患者さんと接触が確認された時、3日以内に接種すると感染予防・軽症化が期待できます。未感染の子供には、集団生活を始める前に、ぜひ済ませておきたいワクチンです。
蛇足ですが・・・
今年の後半に、インフルエンザ桿菌b型ワクチン(通称 Hibワクチン)が接種可能となり、肺炎球菌ワクチンも1-2年のうちに導入される予定です。この2つのワクチンの実用化により、小児の重症細菌感染症はほぼ根絶すると考えられ、小児の感染症は治療から予防(ワクチン)へ一層転換していくと考えます。「念のため抗生物質」の多用による耐性菌の増加にも歯止めがかかり、保育所や幼稚園に通う子供たちの長引く中耳炎や副鼻腔炎も減少していくことでしょう。これらワクチンが早期に定期接種化(無料化)され、乳幼児全員への接種が進めば、大きな子育て支援になると思います。
| 2008年5月17日 |
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10月22日より、当院でもインフルエンザワクチンを開始します。
インフルエンザワクチンの効果について、一部の小児科医の間では否定的な意見がありますが、最近の検討では約30%の有効率とされています。また、感染したとしてもワクチン接種したことによって高熱を抑え、肺炎などの合併やそれに伴う入院治療の必要性を防ぐなど、インフルエンザの症状を軽くすることが知られています。アメリカでは、「生後6か月から5歳未満児」、「50歳以上の成人」への接種が推奨されています。
昨年の冬は、タミフルの副作用が大々的に報じられ、医療現場は大混乱となりましたが、本来は予防接種で感染を防ぎ、それでも罹った時には抗インフルエンザ薬(タミフルなど)の投与を考慮するのが、本筋だと考えます。特に、高齢者や乳幼児などが居られる家庭では、家族全体で予防接種を受けて、家庭に持ち込まない努力が必要です。
箕面市立病院小児科在職中に、「インフルエンザ脳症の最新治療」について、NHKの「ニュース 10」や「クローズアップ 関西」に出演させていただきましたが、インフルエンザ脳症で生命を奪われたり、後遺症を残した子供たちを診療し、御家族のその後の辛苦に遭遇してくると、ワクチンで少しでも感染のリスクを減らせればと思います。
| 2007年9月27日 |
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台風が過ぎ去り、梅雨明けが目の前にせまっている印象ですね!
私からの2回目のきっず通信は、日本脳炎についてです。
最近、小児科医として恐れているのは、日本脳炎患者の出現です。昨年、熊本で3歳の男の子が罹患しましたが、2年前から予防接種の勧奨接種の中止が続く中、幼児の接種率が著しく低下しており、小児患者発生の素地が生まれつつあります。
日本脳炎は、感染した豚から蚊を介してウイルスが人間に入り、発症します。一旦発症すれば、死亡率は現在でも2-3割と高く、確実な治療法がありません。 最近の報告で、48人の子供の血液検査をしたところ3人に日本脳炎の抗体が上昇していた ( いずれも不顕性感染 : ウイルスに感染したが発症しなかった ) そうです。 一方、西日本では豚の日本脳炎ウイルスの感染率が60-80%に及び、これから蚊が増える季節を迎え、予防接種を受けていない幼児たちへの感染が危惧されます。
現在のワクチンは、接種された幼児の脳症発症を契機に、勧奨接種が中止になったため、我々も安易に予防接種を勧められない状況ですが、本来なら3歳から4歳で接種を済ませているべき幼児たちが大勢、未接種のまま取り残されていく危険性があります。
当院では、現在、希望される患者さんに限り、ワクチンによる脳症などの副作用の危険について承諾を頂いた上で接種しています(現在のワクチンも、相当安全であると思いますが)。 早期に、より改良された新型ワクチンが承認され、勧奨接種が再開される日が待たれます。
| 2007年7月15日 |
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4月以降、首都圏を中心とした麻疹の流行は、収まりつつあるようです。しかし、6月になっても、箕面市の西部の小学校で発生例があり、今しばらく注意が必要です。今回は、麻疹を例にとり、予防接種の重要性を考えてみたいと思います。
麻疹は、江戸時代の記録では、約30年ごとに大流行があり、多くの人々の命を奪ったようです。日本では、昭和41年に麻疹の予防接種が開始され、患者数は次第に減少に向かいますが、現在も数年ごとに小流行を繰り返し、肺炎や脳症の合併症のため、現在でも1000人に1-2人の割合で死亡します。予防接種は、乳幼児期に一度接種すれば一生罹らない(終世免疫)とされていましたが、一部の人は10歳代後半に麻疹への免疫が低下して感染することが、以前から指摘されていました(今回の首都圏の高校・大学生感染者にも2-3割は接種済みでした)。それに対して、昨年6月から日本でも麻疹(風疹とともに)定期予防接種を2回(1歳と幼稚園年長)するように改正されましたが、現在の小学校2年生以降は、2回目の接種は任意のままです。
日本の予防接種は、麻疹だけでなく欧米に比べ、種類・回数・公費負担の数で遅れている面が多く、保育所・幼稚園・学校などで、みずぼうそう(水痘)、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、ロタウイルス胃腸炎などの流行が繰り返されたり、抗生物質が効きにくい肺炎球菌やインフルエンザ桿菌などによる中耳炎・副鼻腔炎が蔓延する一因にもなっています。 最近の朝日新聞系雑誌に、「日本の予防接種行政は北朝鮮並み」と報道されましたが、国を挙げて「少子化対策」が叫ばれているなかで、子供たちが病気にならない環境作りがなされてこそ、ご家族がより安心して子供を産み育てることができるのだと思います。せめて、近年先進国で導入されている、インフルエンザ桿菌ワクチン(来年4月任意接種開始予定)、肺炎球菌ワクチン、ロタウイルスワクチンが早期に定期接種として導入され、子供たちが少しでも病気にかからずに毎日を過ごせれば、素晴らしいことだと思います。
| 2007年7月01日 |
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